ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

イギリス旅行記 巡礼の旅 後編

セントポール大聖堂

バロック様式の一大傑作。
残念ながら、ここは画像は外見のみで、その他は撮影が禁じられているので
素晴らしい内部をブログで紹介できないのが悔しい。
目も眩むような絢爛豪華で壮大な空間が広がっているのです。



大聖堂の階段を上って行くと、ささやきの回廊という場所があります。
壁に向かって、どこかで誰かがそっとささやいた言葉が、ドーム型の
壁面に沿って、音が繰り返し反射して伝わり、壁面の近くにいる人のみに音が伝わる。
まるで耳元でささやかれたかのように大きく聞こえる回廊です。
たくさんの外国人観光客が、思い思いに発する言葉が混ざり合い、地球語になって静かにドームに響き渡る。



セントポール大聖堂の祭壇近くの天井画には、植物や動物は描かれていても、
人間は描かれていない。聖歌隊が席についたときに「人間」が存在し、
世界の全てが表現される。。。と、音声ガイドで聞いたような気がする。
(うろ覚え)
そう、このドーム型の天井。
そしてささやきの回廊の効果。
いったいどんな素晴らしい歌声が響き渡るのだろう?
それこそ、地上を忘れさせる天上の調べなのだろう。




ところで。え?


この大聖堂に葬られる事が、有名人のステータスという側面があるそうなのです。
(実際に、チャーチルやネルソン、スコットなどが葬られている。)
地下には大きな納骨堂が存在する。と、ガイドブックには書いてありました。が、
わたしには関係がないな(見ないだろうな)と、思っていました。
この国は火葬ではないし。棺ですよね。立派な棺がたくさん並んでいる場所ですよね。




でも。




お土産屋さんとカフェとトイレが巨大納骨堂の奥にある。




だれ?そういうふうに設計したの。
それはこの方です→クリストファー・レンさん。
建築家であり、天文学者でもあり。。。
天才の考える事はわからん。


たった一カ所しかないトイレを墓場の奥に作るとか
クリストファー、もしかして罰ゲーム好きなの?


しかも、納骨堂、暗くてろうそくで照らしてるし。そういう雰囲気抜群。
いや、墓場なんだから当たり前なんですけれど。
とても立派な棺が、じゃんじゃん両脇に並んでいるけれど、撮影する気にはなれない。(当たり前です)


一緒に行ったTさんが言いました。
「古い建物にトイレを作ろうとするのだから、場所が限られてしまうのは仕方がありません。」


そうですね、18世紀の建物に無理矢理(?)上下水道を通そうとしているのですから、好き勝手な場所には作れませんよね。


でも、トイレに行くのに、たくさんの棺の間を縫っていかなければならない。
ここは、世界一、夜中にトイレに行きたくない場所ナンバーワン決定です。
(あ、ロンドン塔のトイレも夜に行きたくない)



なんとなく、それまでにロンドンの水回りの不自由さを感じてはいました。
ホテルのお風呂や、トイレもちょっと不便。
これは、もう仕方が無いかもしれない。百年単位の古い家並がそのまま残っている街だから。


だから「産業革命前の街並が残る。。。」の枕詞がつく妖精の街コッツウォルズの家は水回りはどうなっているのかと(いらぬ)心配をしてしまう訳ですよ。

「この古そうな家の台所や風呂やトイレの水回り、大丈夫なのかな。。」
いらぬ心配をしながらコッツウォルズを歩く私。



そして。



ここで、11世紀に建築された世界遺産カンタベリーですよ。
水回りはいったいどうなっているのか(世界遺産、そんな紹介の仕方でいいのか)

英国国教会の総本山です。




町が(小型巨人くらいなら防げそうな)城壁に囲まれています。
中世以前に作られた町は、このような城壁で守られてたそうです。


城壁内の町の様子。古そうな家だけど、
またちょっと、ロンドンとは違う。
コッツウォルズとも違う。
町ごとに個性があって面白い。


14世紀の英国の詩人、チョーサーが書いたカンタベリー物語に描かれた
カンタベリー大聖堂は、ヨーロッパ有数の巡礼地でした。


巡礼という名目にかこつけて、庶民に旅行の楽しみも与えていたのだから
日本だったら「お伊勢参り」のような立ち位置でしょうか。


ここから先は、せめて美しい画像でお送りします。。。

水洗トイレが大聖堂の外にあったけれど、
水洗トイレが水洗じゃない。このトイレ、流す気が全然ないみたい。
もういっそ、開きなおって原始の○○○○トイレに作り変えたらどうだろう?


(引き続き美しい画像でお送りしています)



イギリスのトイレはだいたいボタン式だから、
ボタンを押すときドキドキするんだけど(流れてくれよ〜〜〜祈り
あっ!流れてくれた!みたいな。これ、とくにストーンヘンジでドキドキした。
水がタンク?に溜まるのに、けっこう時間がかかるらしい。


(美しい画像で(略)



今回の旅行で、トイレの水回りの心配がなかったのは
フォートナム&メイソン(さすがですよ!)
ケンジントン宮殿(ですよね〜)
バース(温泉の町だから、湯水のように水を使える)←変な言い回し
ヒースロー空港(当然だよね!)
あと、使う機会がなかったけれど、ハロッズも水回りは良いんじゃないかな。きっと。



でも、カンタベリーのトイレは、もっと古くて、
高い位置にタンクがあり、鎖を引っ張る事で水を流すタイプ。
流れてくれよ〜〜〜(鎖を引っ張る)


(神に祈る時間)


。。。。。


うわぁ どうしよう。トイレの神様、いないみたい。



気合いじゃ〜〜〜〜!!
水じゃなくて気合いで流す〜〜〜!!!



以上、美しい画像でお送りした、イギリスの水回り事情でした。



おまけ画像
カンタベリーの古い街並に、いきなり前衛的なお土産ショップ
ちゃんと、ドアは(斜めのまま)開きますよ。



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