ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

欧州旅行記(ミュンヘンとウィーン)〜プロローグ3〜

プロローグが長い。

まだ出発してもいない。

今回、本編以外でいろいろあったからなぁ。

 

 

「。。。まだかなぁ」

羽田空港のチェックインカウンターでかれこれ2時間近くは行列していた。

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なぜなら、その朝、乗るはずの「ミュンヘン行きの飛行機」の(3時間)遅延が決定したからだ。

3時間の遅延。

もし、到着地のミュンヘン国際空港を中継して別の飛行機の乗り継ぎを予定していたら大幅に予定が狂うことになっていた。幸い、私たちはミュンヘンでの観光予定だったので被害は最小限で済んだのだがーーーーー

羽田空港スタッフのお姉さんが必死の形相で殺到するお客さんたちを別の会社の飛行機や、乗り継ぎの相談に応じているけど、行列は遅々として進まない。

 

ここで提案。

羽田空港さん、フツーに到着地にとどまる人たち(通常)と到着地から乗り継ぎの人たち(相談案件)を同じ行列に並ばせると、こういう非常事態で効率が悪いので、窓口を別々にすることをお勧めしますよ!いっぽう、ミュンヘン国際空港は効率よくチェックイン自動化してたし、よほどのことがないと人間の窓口には行かなかったよ。

 

しかし私は「たった3時間の遅延か」と、このとき安易に構えていたけれど、のちに意外にボディブローのように効いてくることをまだ知らない。

 

 

ミュンヘン行きがダメなら、予定時刻通り出発するフランクフルト行きはどうかーーー窓口スタッフはそういう提案もし始めたようだ。

フランクフルトか。だいたいミュンヘンから300kmってとこだ。

日本でいったら羽田に着くはずがセントレアに飛ばされちゃう感じ?日本人なら電車を使って東京まで来られるけれど、外国人が急にセントレアに着いても迷子になりそうだなぁ。そうか、もしミュンヘンを中継点にしてウィーンに行く日程にしていたら、私もそういう目にあうところだったんだ-------

 

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なんで主食に寿司とコッペパンの2種類(ニョッキも入れれば3種類?)ついてくるんだろう?なルフトハンザの機内食

量は日本人好みに少なめ(←あとから考えれば)

o(*´~`*)o モグモグ

 

 

機内の席でもできるストレッチをしつつ、12時間後に無事、ミュンヘン国際空港へ-----

日の長いヨーロッパとはいえ、もうすっかり夜です。ほんとうは、明るいうちに、夕方には着くはずだったのに。そう、初めて行く異国で、夜到着(20時過ぎ)になるとは。

そこから、ミュンヘン中央駅までVeltra経由でルフトハンザ航空エアポートバスの予約をしていた。(これは昼間の写真)

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さて、このバスに乗り込んだらあとは座ってミュンヘン中央駅に着くのを待てばいいのねーーーーー

窓の外は真っ暗。

ふと、バスが止まって、乗客の何人かが降り始めた。あれ?アナウンスあったっけ?

もう駅に着いたの?

同行しているTさん

「いいえ、ここは駅ではないようです。別の停留所でしょう。」

たしかに駅にしては薄暗く、明かりもない。夜だから判別しにくいけど。

あぶないあぶない。ウッカリしてたら降りちゃうとこだった。しかし、中央駅以外に停留所にバスが止まるなんて情報、ありましたっけ?

 

たとえば日本の駅ではこういう標識があるじゃないですか。

私はこれにすっかり慣れてしまっていて、

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まぁ、ハングル、中国、日本語は無理だと思うけど、

ドイツ語の他に、ローマ字あるいは英語の標識ぐらいはあるでしょう?と、タカをくくってたんです。

 

じっさいは、道路も駅も店の看板もドイツ語の駅の名前だけで、路線名どころか、次の行き先も書かれてないし、英語もローマ字もない、ドイツ語のアナウンスすらない!という状況。

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(例:シェーンブルン宮殿最寄駅のシェーンブルン駅。案内も看板も次の駅名も前の駅名もなくてシンプルです。)

同行したTさん

「個人の自覚が必要な国ですね。」

そう、自分の行き先がいくつ先の駅か、数えてなければならないし、間違った行き先に行きそうになっても(空港のスタッフは)注意してくれないし、そもそも英語のアナウンスどころかドイツ語アナウンスもない。

 

エアポートバスに乗る際に、日本で予約したバウチャーを見せて切符と引き換えるのだけど、事前にVeltraから「往復と書かれた部分を指で示してください」という注意メールをもらっていたので、往復切符、と何度も念を押したのにもかかわらず、運転手が手渡してきたのは片道切符だった。日本だったらありえないミスだよね。。。!

(切符の異常に気づいてくださったTさん、ありがとうございました。)

 

そう、その日は運が悪かったら「300km離れたフランクフルトに飛ばされたり」、「片道切符と引き換えられた上で、駅でもない異国の田舎の停留所に夜、取り残されたり」した可能性があったのだ。

 

怖い!

 

そのとき気づいたのだ。どれだけボーッと、うかつに生きていても安穏と暮らしていけたのは、そこが日本だったからだ。

 

わたし、完全にここでは異邦人だ!

どうしよう。

 

ミュンヘンに到着してしまった。そう、異邦人ライフ、始まってしまった。。。!

 

 

つづく。

 

追記。

旅行に持っていくと便利なもの。

旅行洗濯パック(例:amazonから)

https://www.amazon.co.jp/dp/B000WL8WBG/ref=psdc_334640011_t1_B000PRXHA8

ヨーロッパのホテル、湯船も洗面器もないからね、洗濯にこういう袋は必要です。

 

インスタント味噌汁

日本に住んでるときは特に食べたくないのに、なぜか外国にいくと食べたくなるもの。ご飯と味噌汁。

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SU-SHI-YAを見つけて買って来たアボカドロールとともに(ウィーンにて)。

 

すみません、Tさん、洗濯セットもインスタント味噌汁もめぐんでいただいて。。(泣)たぶん、わたし、Tさんがいなかったら異国で野たれ死んでたかもです。

帰国して同僚と「Tさんは最強の魔法陣で召喚した守護霊どころか守護聖人守護天使レベルだよね。これで(ラスボスを)倒せなかったら誰も倒せない。」という見解で一致しました。