ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

欧州旅行記(レジデンツ)〜本編その12〜

 

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「ここが、魔王のいる迷宮の入り口か。。。」
「ここから先は、真の勇者でないと入れない。」

この水盆に右手をひたせば、選ばれた勇者のみに扉は開かれるのだ。

 

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静かに、扉は開かれた。前に進むにつれ、次々と扉は開いていく。

まるで我々を魔王の潜む、最奥へと誘うように----

 

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迷宮の内部は閑散としていた。

宝探しで有名な場所とはいえ、迷宮の奥に潜むという噂の、最強の魔王を恐れて、生半可な勇者では近づけないからだろう。

 

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我々の足音だけが空洞に響く。

気のせいだろうか、右側の壁のたくさんの肖像画から視線を感じる。

一見、豪奢な貴族の館に見えるが、いつ何時、魔物が襲ってくるかわからない。

気を抜かないよう、あらためて腰に差した剣に手をかける。

 

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妖魔の気配はするが、実体のない影がうごめき、剣は虚しく空を切るだけだ。

やはり、霊感を持つ魔法使いをこのパーティに加えるべきだったのか。。。?

 

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魔物の妖気はますます濃くなっていく。

誰もいない豪華な室内に灯りの灯ったシャンデリアが1つ。

この先、どうやって進んでいったら良いのだろうか。。。

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事前に入手していた情報よりもずっと巨大な迷宮だったようだ。行けども行けども、きりがない。

 

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どうやら鏡の間に出たようだ。事前情報では、魔物だけを映し、人間は映らない魔法の鏡があるということだった。。。どうやらこれのことらしい。予想通り、我々の姿は映っていない。

 

手探りで進んでいくうちに、どうやら食堂にたどり着いたようだ。

豪華な金銀の食器に目を奪われていると、不意に、「ようこそ、我が城へ」と、どこからともなく声が響いた。

なんと、壁に掛けられた貴族の肖像画から声がするのだ。

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肖像画に描かれた男から話を聞くと、どうやら大昔のこの城の城主だということだった。城全体が魔法をかけられ、城の人々は肖像画に閉じ込められたらしい。

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たしかに、左側にたくさんの肖像画が壁に掛けられている。

 

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城主によると、この扉のない通路をまっすぐに進むと真紅の部屋に出るという。そこにある王冠と剣を肖像画の前に捧げて欲しいというのだ。

 

たしかに真紅の部屋は存在した。

鏡の中に妖魔の影がうごめいて我々を妨害するが、奥の部屋に何か光るものがあるようだ。

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「あった!」

これが城主に代々伝わる王冠と剣だろう。

さっそく元来た道を戻り、肖像画の前に置くと----------

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それまでずっと薄暗く、

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妖気に覆われていた城はたちまち、

陽気に覆われて(ハイここ笑うとこ)

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無事、世界に平和が戻ってきたのであった。

wikipediaさん晴れてるレジデンツ画像ありがとう)

めでたしめでたし

 

 

注:全画像

レジデンツ(旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の王宮)