というわけで、日々、浜松町エリアを開拓中なんです。
なにげなく地図を見ている時に目に留まったのが
なんですかねこれは。
「出世の石段」
初めて見たこんな 地名?建物名?建造物名?
想像できません。想像できないなら、行ってこの目で確かめてみるしかない。
ほ〜。。愛宕神社の階段なのね。なんで出世なんだろう。。
お土地柄、ビジネスマンの参拝も多いらしいけど。
、、、って
これは段数というより傾斜ですね。傾斜がすごい。
愛宕神社のHPにある説明をかなりはしょるとこんなかんじ。
三代将軍、家光公が 「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命ぜられました。
しかしこの愛宕山の石段はとても急勾配。<中略>
そのとき、この石段をパカッ、パカッ、パカッとのぼりはじめた者がおりました。って
(。。。ああ。。。やっぱり、日本古来から上司の無茶振りに耐えた者が出世するのね。。。)
だいたいなんで馬で登らせるよ。これ、歩きでも難しい傾斜じゃんよ。
これ、今までに転がり落ちた人がいるんじゃないかな。出世の道は険しいのね。いったい何人の24時間戦えますか(古いCM)のサラリーマン達がころがりおちて左遷されていったことだろう。。。(妄想)
(しかもこの日、雨に濡れてるのよね)
でも、のぼるよ。
うわぁ〜無事登ったとしても下りもヤバそう。気が抜けない。
危ないから、上は見ずに、一歩一歩、自分の足元を踏みしめてのぼった先にあったのが、
ああ〜、、、、深い。
深いね、これは。でも嘉納治五郎なら言いそうだよね〜(⬅︎会ったこともないのに)
この階段、以前のぼった日光東照宮の階段を思い出すよ。(傾斜は緩いが段数が多い)
長い長い階段の途中で、立て札を見かけたっけ。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。by 徳川家康」
当時の日記➡︎
ああ〜、徳川家康なら言いそうだよね〜(⬅︎会ったこともないのに)
って妙に納得したんだったわ。
金色の鯉が泳ぐ池を見ながらしばし休憩。
なんだか今日は、パワースポット巡りになりそうな予感。
ご近所には芝大神宮もあるしね。
やっぱりこのご時世、神職の方達もマスクしてるのね。
先月までは茅の輪があったから厄払いで多くの人たちが、くぐっていたっけ。
(無病息災を祈るためもあるよね)
先週までは七夕の笹も飾られていたっけ。チラ見するとやっぱり、短冊には「コロナがおさまりますように」関連が多かったな。
今年はなかなか梅雨も終わらないし、これからどうなってしまうのか。
来年のオリンピックどころか今年の年末すら世間がどうなってるかわからんし。
雲に突き刺さる東京タワー方向に歩いて行くと、この先に増上寺があります。
三解脱門
(三つの煩悩「貪欲(とんよく=むさぼり)、瞋恚(しんに=怒り)、愚痴(ぐち=おろかさ)」の三悪を解脱する悟りの境地)
このビジュアル、なんだかご本尊が「東京タワー」みたいだなぁ
やっぱり、徳川家の菩提寺だからか、「勝利」系のお守りがあるんですね。
さっきも「出世の石段」があったし、このエリアはもともと世界と戦うビジネス街として発展する機運があったのでしょうね。。。おや?宝物が展示されているようです。
コロナ禍のご時世、開館時間が時間短縮されてますね。でも事前予約は必要ないみたい。ちょっと入ってみようかな。こういうの久しぶりだな。
増上寺宝物展示室・德川将軍家墓所共通入場券を買ったらついてきた昔の地図/手ぬぐい/絵葉書(増上寺、太っ腹〜!)
マスク着用必須/他の客との密は避ける/検温必須という条件で見学できることになりました。検温、受付のところでピッと手のひらで測られるんですが、
今さっき石段のぼってくだって、すごく暑いんだけど大丈夫かな??
もし体温が37.5度以上あったらどうするんだろう?もちろん展示室には入れないし、その場合、帰りに公共の交通機関も使っちゃいけないんだよね?ちょっと緊張するんだけど。
「35.9度で〜す」
無事、受付を通過できました。よかった〜〜〜!
(まぁ、サイアク、浜松町は歩いても帰宅できる距離だからいいんだけどね。今後これが旅行先で発熱だったらどうするんだろう。。帰れないよね。。)
あとは、展示室内で他の見学客との密を避ければいいのね。。って見学客が私一人なんですけど。0密。この時間、わたしだけの貸切みたい。
世の中のレストランも心配だけど、博物館系も大丈夫なのかしら今後。やっていけるのかしら。
今ちょうど台徳院殿霊廟模型(二代秀忠公の御霊屋)が英国王室のロイヤルコレクションから里帰りしてるタイミングだから展示内容はよかったですよ。
増上寺は空襲で焼失してしまったのだけど、焼け残った部分の展示を見ていると、、、
なんか、
なんか、
強烈な既視感(déjà-vu)っていうか
(宝物展の写真撮影ができないから残念なんだけど)
初めて見るはずなのにすごく知ってるというか、
このデザイン、このカラーリング、めっちゃ懐かしい
なんなの前世なの?(笑)
日光東照宮のプロトタイプだからだって。こちらの台徳院殿霊廟、日光東照宮より前に建てられたらしい。なるほど、日光にあるあのド派手な建物によく似て(自粛
ついでに地元の秋祭りの山車のデザインというか目指す方向性がよく似てるんだわw
じつは芝公園にも「東照宮」があるんですよね。(四大東照宮の1つ)
日光にあるあのド派手な(自粛 とは異なり、こちらの東照宮は落ち着いたイメージですね。
逆になんで日光の東照宮はお江戸のテーマパーク化してるのか(いや好きですけども)
やはり、このコロナ禍、いろいろなところに影響が出てますね。
手水は使えないのか、、、
この日、德川将軍家墓所も見学してるんですが(写真は撮らなかった)、ここには徳川秀忠と江夫妻、皇女和宮らが眠ってました。ドラマではおなじみの方達だけど、いや〜、本当に実在の人物なのね〜と不思議な気持ちになる。静かなお墓と巨大な東京タワーの対比もすごいビジュアルだったんだけど。今でも徳川の方達は東京を守っているのかもなぁ。
芝公園をもう少し歩いて行くと、「銀世界」と呼ばれるエリアがあります。
江戸時代から続く有名な梅林らしい。来年春にでもまたここに来てみようかな。
ていうか、来年の2月は世界はどうなってるのかわからん。
こんなに先行きの見えない時代、初めてだよ。
この階段の先は、なんと「古墳」だそうな。いきなり時代が遡った、5世紀だって?
登ってみよう。
(今日は私、のぼってばかりいないか?)
わたし、いったいどこに来ちゃったんだろう。。。
ここは港区だよね????
21世紀の東京だよね???
。。。という、江戸を感じるだけでなく、異世界感も味わえた浜松町開拓記でした。