以前は美味しいとは思わなかったものが美味しいと思える。
以前は見向きもしなかったものが食べられるようになる。
以前は大好きだったものが、今はそれほどではない。。
年月とともに好みは劇的に変化する。
食べ物の話ですよ^^;
(でも仲良くなる人間のタイプも歳とともに変化するかもしれない)
たとえば、白身魚のような淡白な味だと、ちゃんと食べた気がしなくて
変な空腹感を感じていたのに、漁港近くに移り住んだ事で
サカナの繊細な美味しさに目覚める、とか。
味覚はその人の経歴を反映するんだと思う。
人生の辛酸をなめれば辛いものも平気になったりするんだろうか?
「今の自分」が美味しいと思えるものは今、自分が持っている
全ての経験(味覚受容体)を総動員した結果なのだから
厳粛にその結果を受け止めなければ。
。。。と、長々と書いてきたけれど、今回のフレンチは
今までの「フレンチ」とはまたちょっと趣向が変わったお店(らしい)。
白金台フレンチ難民(→以前の日記)である私はフレンチに目がない。
今回行ったのは四谷にある「北島亭」
ここは、よしながふみのグルメ漫画「愛が無くても喰っていけます」で
紹介されていた知るひとぞ知るフレンチ。
(どうでもいいけど、この漫画を実家で読んでいた私を見る母の視線が痛かった。。題名?)
ネットで調べるとこの店は多くの「賛否両論」のコメントが寄せられている。
褒める人は手放しでなにもかも褒めまくって
けなす人は料理の内容から店員の態度から金額までけなしまくる!
両極端なお店だ。
おそらく個性的なのだろう。
人間にもいるじゃないですか、「クセがある」けれど
一部のファンから「熱烈に支持」されているタイプって。
うむむ。。。確かに、出入り口がマンションの一室のような。。
普通のフレンチの店構えのようには見えません。
よし、個性的、ドンと来い!だ。
いいじゃないですか、私の持つレセプター全て総動員しますよ?
お値段も(ランチにしては)今までに無いくらいの冒険ですし。
。。。と威勢良く書いたけど、内心ヒヤヒヤな私は
職場の同僚2人と一緒に行ってもらい
(だって初めての店に一人で行って、料理がマズかったら悲しすぎるじゃないか!)
3月の某土曜昼に四谷に降り立ったのでした。
続く