ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

ゴールドレコード

「ゴールドレコード」
聞き慣れない言葉だと思う。
これは、ボイジャー2号に積まれて、宇宙へ運ばれた「地球の記録」だ。


春と梅雨の間の一日、世界最大ドームを持つというプラネタリウムへ遊びに行った。
そこで上映されていたプログラムがボイジャー2号の旅」


ボイジャーNASAが作った無人惑星探査機だ。
まだ誰も間近で見たことが無い、木星より遠い太陽系惑星を探査するため
1977年に打ち上げられた。


最近の科学館は進化してるよね〜
なんだか、内装が宇宙的です(^_^;)


印象的だったのは「海王星」の映像だ。
昔の人はよくこの惑星にこの名前を付けたものだと思う。
「海の王が統べる星」と。
全くそのとおり、海の底に沈む惑星だ。


でも一番胸を打つのは「太陽系全景」映像だろう。
この映像は地球からは撮れない。
海王星以遠から太陽方向に向けて撮らなければならないのだ。
ボイジャーは二度と地球に帰ってこられない。
搭載された原子力電池が尽きても、そのまま宇宙の深淵に向けて進むのだ。


ボイジャーに積まれたゴールドレコードは
地球人から宇宙人へ向けたメッセージが入っているのだと
子供の頃に読んだ天文学の本に書いてあった。
私も長いことそう思って来た。


しかし、このレコードには別の目的もあったのだという。
1977年当時、世界終末時計は9分前を示していた。
これは「核戦争の起こりやすさ」を示す時計で
午前零時を指したとき人類が滅亡するという。
アメリカとソ連が対立していた当時、
「いつまで地球の文化が繁栄できるかわからない。
明日にでも核戦争が起こるかもしれない。
だから、今のうちに宇宙に地球の記録を保存しておこう」

という目的があったらしい。


|||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||
わたしは平和な時代に自分が生まれて来たと思っていた。
そして平和な生活が当たり前だと思っていた。
太平洋戦争当時の東京大空襲を逃げ延びたおばあちゃんの苦労を
他人事のように想像していた。
でも違うんだ。


昭和20年よりももっと危険な時代に生まれて来てたんだ。
誰もすき好んで戦争時代に生まれたいと願う訳ではないだろう。
今度戦争が起こったら、「大空襲」どころではないだろう。
爆弾が数発、上空で炸裂しただけで瞬時に日本は壊滅するだろう。
おばあちゃんの時代よりももっと危険な時代に生まれてきながら
ぬくぬく平和な生活を享受している自分が、ものすごく希有で幸運に思えた。


と、いうわけで、平和な地球の映像を載せておきます。


壮大な宇宙の話のあとはベーグルのお話です(笑)
せんべい、地球、ベーグルと、全て丸いものつながりです。