ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

注:写真と今回のブログの内容は関係ありません

(しかもグルメにも関連がありません。)


学生時代も含め、わたしが東京で暮らして
今年で10年目に突入した。


職場の、京都のお土産(せんべい)


大都会の満員電車、カフェ等の雑踏で
ときに、興味深い会話に出会うことがある。
別に、家政婦は見た!よろしく聞き耳を立ててるわけではないが(笑)
不意に耳に入って来てしまうのだ。



ある作詞家が、深夜のファミレスで客の会話を聞いて
歌詞のネタにしていたというのは有名な話だ。
たとえば、
「他に彼女が出来て振られた彼氏の部屋に自分のピアスを落としていく」
といった色っぽい(しかし執念深い復讐の)歌詞なんて
深夜のOL同士の会話からヒントを得たとか得ないとか。


豆せんべい


だけど私が聞く会話はそんな素敵な?ものではない。
たとえば


「愛と恋の違いがわからないんだ。。。」
夕方、混雑する駅ビルのカフェで
コーヒーをすすっていて不意に耳に飛び込んできた言葉。
いったいどんな自意識過剰思春期女子のポエミーな発言なんだろう??
(しかしドスの効いた男の声だな)


と、声が聞こえて来た方向のテーブルを覗くと
(すみません、やっぱり市原悦子化してます)


黒いスーツ姿の勤め人(男)二人
小さなカフェの椅子に大きな身体を持て余しながら
真剣な顔で向かい合っていた。


「。。。自分の欲望を押し付けるのが恋で
相手を思いやるのが愛なんじゃないかな。。。」


煎餅アートその1:サラリーマン


うつむいた長い沈黙の後、もう片方のスーツ男が
意を決したように答えた。
その続きの会話を聞きたかったけれど
(非常に残念ながら)会話の声が小さくなり、聞こえなくなってしまった。
なんだろう。
どういう状況でそんな会話をしてるんだろう。
男二人で???なんだろう文芸白樺派
(°_。) ? (。_°)


また別の日
新宿駅の地下街の和風パスタ店で
のんびり抹茶パスタをつついていたとき
静かなBGMのジャズに混じって
黒いつい立ての向こうから聞こえて来た会話


「わたし、わかっちゃったんだ。。。」
深刻そうな若い女子の声


「彼は、ニューハーフじゃなくって、女装が好きなだけなんだって。」

煎餅アートその2:イヌ


そのあと、どうやってそういう彼とつき合っていったらいいか
真剣な相談が続いた。


(!Σ( ̄口 ̄;;ああ そういう彼は難しそうだから
やめたほうがいいのでは〜?
ああ でも友人にいたら面白そうだ〜〜)


「一緒に女装してデートしたらいいんじゃないかな?
ほらレディースデイ(←映画?)とかきっと、いいよ!」
「そっかぁ〜〜〜」


煎餅アートその3:雪だるま


解決?解決したのか?その相談( ̄□ ̄|||)
?マークが飛び交う私の頭をよそに、
その後、会話は全く別の話に移ってしまった。
新宿、おもしろいわ。


都心から西へ向かう夜の長距離通勤電車
混み合った車内 通勤戦士たちの
疲れた顔、顔、顔。。


けたたましくケータイが鳴り響く
ケータイの持ち主はギャル風の若い女
「あ、あたし〜〜今、練馬駅〜〜〜」
車内に響き渡る大声


(あ〜〜まったく昨今の若い者はよ〜〜〜
車内のマナーがなってないよな〜〜)
。。。みたいな、しかめ顔をしたおじさんたち( ̄へ ̄)


煎餅アートその4:ネコ


「あたしさぁ、今日で3日、風呂入ってないんだよね〜〜大丈夫〜?」


車内に朗々と響き渡る戦慄
いっせいに乗客が女子を見た!
(気のせいかその女子の周りから人が離れて行く)
大丈夫って、大丈夫? なのは君だよ、大丈夫なのか
わたしも視線だけその女子のほうに動かす。


「所沢に行けば友達が3万くれるっていうからさぁ〜〜」
(注:練馬駅の先に所沢駅がある路線です)


煎餅アートその5:フクロウ


すげぇ!
親切な友達だなオイ!
そんな友達ならわたしも欲しい!
所沢に行くだけで?行くだけで3万!
(。◇。)?


声にならないざわめきが車内に広がるのがわかった。
思案顔をするおじさん(._.?)
眠るフリをしてニヤリとわらうサラリーマン(`∀´)
無視!を決め込む無表情のおばさん(ー’`ー;)
興味津々で女子をみつめる(私と、大多数)(゜o゜ )


そんな雰囲気に気づく事も無く
(それとも気にしてないのか?)
ギャル風の女子は楽しげに世間話を続けていた。
なんだかいろいろスゴい。
すごいわ〜〜


でも、これらの会話を聞いたからって
素敵な歌詞は書けそうにないな〜〜〜



写真:まりぞう様提供
ありがとうございましたm(_ _)m