ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

猛暑のアメリカン(Pie Holic/みなとみらい)

そもそも人間の生存に適した気温は限られてると思うんです。
まともな思考回路を保ちつつ精神的に余裕のある態度が取れるのって
15~25度くらいだと思うんですよね。
ヒトは高温地域に適した進化を遂げてないと思うんです。
暑いからって耳は大きくならないし、水も一気に80リットルとか飲めない。
ヒトは繊細な生き物なんだよ。


だからこんなふうに涼しげなテラス席を見たとしても
騙されちゃいけない、
ここでリラックスできるのは砂漠のフェネック(←大きい耳)やラクダ(←水)だけだ。



画像を見るだけならなんて涼しげなんだろう
海とロイヤルウィングと青空、
絵面は完璧だけど実際は死の気配が漂う酷暑。
(ちなみに、以前、ロイヤルウィングでランチした日記はこちら→
2014年、真冬のティークルーズ
今は暑すぎて誰も歩いてないじゃんね。

連日40度超えの猛暑の中、やってきたのは、みなとみらい。
横浜港大桟橋近くのPie Holic (パイホリック)です。

席を予約した時は涼しい時期だったんだよねぇ
馬車道駅からここまで歩いてくる間(約600m)、何度も死を覚悟したよ。
これじゃ焼きたてパイを食べる前に自分が焼きたてになるよ。
(店内はクーラーで、もちろん快適にすごせます)


店内はアメリカンな雰囲気。

この後すぐに満席となりました。
みんな!暑い中、よくここまで歩いてきたね!
そんなにもパイが食べたかったんだね。。←オマエモナ

愛想の良い店員さんたちがきびきび動き回っております。


このお店はアメリカンなパイが食べ放題。

そして、パイ食べ放題以外にもメインディッシュと前菜を選ぶシステム
ケイジャンタンドリーチキン

サラダ、クラムチャウダー


パイ食べ放題込みで、ここまでで1850円。



ドリンクは200円〜400円の各種から1種類選ぶとひたすらおかわりができるシステム。
ワイン好きなみなさん、朗報です。
このお店、プラス400円払えば赤ワイン or 白ワインが選べるんです、
(カリフォルニアワイン。飲みやすいからいくらでもいける)
つまり。。。
400円でワインが飲み放題だ(これ重要)
これはワインのコスパで最強のサイゼリヤと並ぶか?
あっちはデキャンタで400円だからなぁ

お客さんのほとんどはレモネードを頼んでましたけどね、まだ昼だし。
いちおう、水も飲み放題なことを確認してからワイン注文しましたよ。
(ワインの合間に水も適度に飲もう。これ重要)



店員さんが焼きたてのパイを持って店内を歩き回り始めました。
焼いたら次々と出てくるシステム
焼きたてパイのヘビーローテーション。波状攻撃。
個人的に一番美味しいと思ったクラムポットパイ

チキンカレービーンズパイ

スピナッチコーンキッシュ

イカスミパエリアパイ(禁断のパエリアとパイの炭水化物攻撃)

さっぱりしていくらでも食べられそうなホワイトピザパイ

派手にしらすが載せられてるけどこの下にスプラウトが仕込まれてて
あっさりサックリしてるんだよね。
酒がすすむパイ〜〜


ひたすらパイを食べているうちに思い出したのは
カナダに滞在した1週間の
あの狂乱のアメリカンな食事の日々ですね。
クリームパフェって言ったら、マジでカスタード、生クリーム、チョコクリームの3段重ねが出てくるのよ、
シリアルやゼリーや果物でごまかさないの。
純粋な砂糖とクリームの塊が重なった物体が出てきたっけ。
狂ってるでしょ、北米大陸


ああっ!
そうそう、こんなかんじのね
さすがだね、Pie Holic (パイホリック)。
甘〜いダッチアップルパイにこれでもかとソフトクリーム

シャベル型のスプーンがかわいいよね、じゃなくて
背徳的なスイーツ(褒めてます)
スイーツは別料金だけど思わずアメリカを思い出して注文しちゃったよ


思い出す、野菜はないのか?と質問したらフライドポテトが出てきた
アメリカンな日々を。朝食バイキングで緑色の食材(葉野菜)を探したら
緑のアイスクリームしかなかったあの日々を。(どうして緑色なの?)
あの、ピーカンナッツパイやスモアの、脳天を突き抜けて、
目がチカチカする衝撃的な甘さも思い出しちゃったよ。
それでそれらを喉に流し込むドリンクがコーラっていう
死亡遊戯な日々を。


ねっとりしたヘーゼルナッツペーストをベースにした
チョコレート風味の甘いスプレッドの上に
惜しげもなく生クリーム、チョコを散らし、完熟したバナナも仕込む、
これが、ヌテラパイ。甘い、甘い、甘いのべき乗だね。
ないわ〜、日本にない甘さだわ〜おしみなく甘いわ。
さすがPie Holic (パイホリック)だわ〜、Holicって「中毒」って意味だもんね〜もう2度と、他のお菓子を甘いって感じられなくなるよ

大人になってこんな甘いものを躊躇なく食べていいのか?
後ろめたさを感じながら別腹に押し込んでいく。
(正式な腹はパイで満たされちゃったからな)
罪深いわ〜(褒めてます)
カロリーのことは今更考えない、発狂しそうだから
だいたい、こんな暑さで正気を保つのは無理なんだよ(暑さのせいにする)


このお店、前菜にサラダがあるし
スイーツに飾られるミントの葉や、焼きたてパイにブロッコリーだの
ほうれん草だのスプラウトだの仕込んでるあたり、
適度にジャパナイズされてるけどね〜
本当にアメリカだと、緑は食事に一切必要ナッシングって
思っていそうで怖いよ。


昼だからワインの注文は5回くらいに抑えておく。
つまりグラス一杯で80円の換算だな。(ドリンクトータル400円だから)
もしも10杯飲んだら一杯あたり40円か〜〜〜!!
本当、アメリカンなランチだよ。
この生活を毎日続けたらどうなっちゃうんだろう??
すごく理性や抑制力が試される大陸だよな〜、北米は。


ま、たまにアメリカンな店に行くくらいでいいんだろうな。。健康的には。


NO MORE PLEASEと書かれたコルクをお皿に載せれば
パイの無限 地獄 天国も終了です。


ごちそうさまでした〜〜〜!
正式な腹も別腹も酒腹も全部いっぱいです!


おまけ画像
パイのテイクアウトもできるんだね


さっき食べた5種類以外にもたくさんのパイがあるから、


ここで焼きたてパイを買ってすぐ海辺で食べるのも良さげ!
(その食べ方は)真夏&真冬以外の季節におすすめです!


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