歴史の深い土地は数多くあれど
奈良の迫力にはどこもかなわないと思う。
そう感じたのは春日大社に行く途中、サッとにわか雨が降り、
そしてやんだ時。
白い靄のかかる視界に突然現れた幻想的な光景。
いくつもの偶然が水墨画の背景に淡い桜色を散らした。
明治時代に建てられた旧奈良県物産陳列所というところらしい。
ぱぁっと晴れている時の奈良も良いけれど
しっとりした古都もせまってくるものがあるなぁ
しかし奈良の実力はこんなもん?じゃない。
他の歴史的な土地の追随を許さないのが
「ツッコミどころ満載な古都」っぷり。
隙がありすぎる。
荘厳な雰囲気を醸し出す風景や建築物の要所要所に挟まれる、
ゆるキャラたち。
水墨画のような光景を横目に眺めつつ、
道路反対側に、だらんとしてるソフトな物体。
せんとくんのツノはそんなショボンとしてるものだったっけ??
しかも触ると倒れるとか書いてあるし。
だいじょうぶか?せんとくん。
まんとくん
ダジャレか。やっぱりな。
古い商店街、餅飯殿(もちいどの)通りでせんとくんまんとくんアピール。
猿沢池でしっとりした古都を感じて振り返ると、
きわめつけはお土産のせんとくんクッキーの
「うりざね顔」(平安貴族か?)ヤバい出来です。
東京に帰ったあとも笑わせてくれます。
せんとくんて言われなきゃわからない。
それもこれも全部含めて、大好きよ、奈良。
それはもう、ヤバいほど。
「ヤバいほど、好きよ」っていうか、ヤバいほど、隙よ、
かもしれないよ、奈良。