ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

夜に見るアート(季節感がありません)

同じ芸術作品でも、昼に見る時と夜に見る時では
印象が違って見える場合がある。


たとえば上野の西洋美術館の庭に鎮座ましましてるコレとか。


昼は「大きなアルフォートみたいだなぁ」←失礼
と横目で見ながら通り過ぎても、


いざ、日がとっぷりと暮れるといつのまにやら
無視できないくらいの存在感を醸し出してるとか。
(ご丁寧に赤くライトアップまでされてるし)

この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ(的なメッセージを発している扉)




この扉が開いたら、間違いなくラスボスが出てくるよ。
180度回れ右して走り去りたくなるかも。
わたし何か生前悪い事をしたのかしら?
やっぱりロダンすごいわ〜
アルフォートとか言ってごめんよ〜
と後悔しながら走り去るよ。



この間、上野の国立博物館で展示されていた
特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」を見学しに行ったのですが、


て、もうそれは半年近く前のハナシなのでは!(遅すぎ)
「この間」じゃなくて、「昨年」です。
注)2013年10月8日−12月1日



とっくに終わって今現在はまったく別の展示をしていると思うので
お気をつけください。


そのとき何が展示されていたかというと、これです。


。。。。ん
どこかで見た事がある。。。。



コレとかも。


これは。。。



アレですね!!!!このお部屋の襖絵です!

大政奉還図(1867年)


いや〜、空しい大政奉還
大政奉還 いやだろな
人は胸騒ぎ 大政奉還


まぁ、なんでもいいんですけど。
ついでにセットでこの年号も覚えますよね〜
一つやろうや 明治維新(1868年)なにをやるんだw


とにかく、現在の二条城で観光客に見せているのはレプリカで
こちらが正真正銘、ホンモノのあの襖絵ってことで。。。


当時の二の丸御殿の広間の様子が博物館内に再現されていました。
これはすごい。
将軍と同じ目線で、この見事な金色の襖絵を見る事ができるなんて。
思わず、
ガラスに顔をくっつけんばかりにしてしげしげと見たり(将軍目線)
少し離れて脇から襖絵を見たり、(お小姓目線)
だいぶ離れてしゃがみこんで上目遣いに見上げたり(下っ端大名の目線)
なんか怪しい人ですが(注意はされなかったです)


息を止めて見ている自分に気がつく。黄金細工は言葉にできない凄みがあるな。。。
圧倒されるというか。。。


それもそのはず。
見る人を圧倒する為に金箔を飾っている、という部分もあるからですよ。
なぜって?


家康が仮想敵国として想定していた西国大名(島津家&毛利家とか)が
東征する場合、まずは大阪城で、次に姫路城で、
名古屋城も陥ちれば最後は箱根の嶮で敵をふせぐという
防衛体制を敷いていたんですよね。
(って司馬遼太郎先生がどこかの本に書いてた)
二条城は徳川家の京都出張所なので超〜〜重要ですよ。
いつ暴れだすかわからない西国大名達に徳川家の威光を見せつけなければ!!
。。。ってことですよね?



黄金というのは、輝きながらも何処か闇を含んでいる。
見る人を圧倒するのはその見えない闇なのではないだろうか。
今は博物館内の電気で明るくライトアップされているけれど
これを電気の無い江戸時代に遡り、蝋燭や月光のもとで見たらどれほど。。。




闇。
漆黒の暗闇。
浮かび上がる亡霊。




オマエヨクモーー!大政奉還しやがってーー!!(((( =`□´=)/ε=ε=ε=ε
ε=ε=εε=ε=ε=εε=ε=ε=ε
ε=ε=ε=ε=ε=ε= ニゲローッッ┌(; ̄◇ ̄)┘ス、スイマセンおじい様〜〜!



(あ、おじい様じゃないや、「ご先祖様」だった)



夜の闇のもとで見るアートもこれまた一興。



そして夜の闇に見る自然美も一興。
ちょうど同じ時期、六義園「紅葉と大名庭園のライトアップ」
という催しがされていたのです。


って、今更もみじの日記を書くの?(遅すぎ)
注)2013年11月22日〜12月8日


と、思ったら六義園、最近まで「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」
という催しをやっていたらしい。注)2014年3月20日〜4月6日


六義園、もしやライトアップ好きなの??

自然の作り出した黄金細工。

昼間の紅葉も綺麗だけれど、夜に見るとまた趣が違うなぁ。。。
観客は日本人もたくさんいるけれど、外国人客もけっこう混ざっている。
大名屋敷+ライトアップだもんなぁ。たしかにエキゾチックというか

日本庭園の竹林も時を止めたようなたたずまい。


なんか、カラオケで天城越えとか歌いそうな雰囲気。。。

いや、八百屋お七的ななにかを感じさせる紅葉だなぁ



5月の季節感をまるで無視した日記になってしまいましたが
新緑が綺麗な季節ですね。画像は黄色い銀杏ですが。

昨年撮りためた紅葉の写真が無駄にならなくてよかったです。