ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

金の新幹線、金のソフトクリーム その4

東尋坊-永平寺-一乗谷には、現地の日帰りバスツアーで行ったのですが
その道すがらバスガイドさんが話してくれた北陸の伝説は、



かならず死人がでる日本昔話。
死人が出る話をあえてチョイスしてるのか、
この付近にそういう昔話しかないのか
悲惨な話だからこそ現代まで伝わってるのか




丸岡城の人柱
戦国時代、丸岡城築城の際、石垣を何度積み上げても
崩れ落ちてしまう石垣に悩んでいました。
お静という女が、家族を士官させてもらえるという条件で
天守閣の中柱の下に人柱として生き埋めにされました。
しかし、重臣の意地悪で、お静の家族は士官させてもらえず不遇の人生を送ったのです。
これ、ネットで調べてみると家族が息子だったり弟だったり
士官させてもらえない理由が重臣の意地悪だったり
殿様の改易だったり、諸説あるんだけど、
結局、「お静という女が丸岡城の人柱になったが、その思いは報われなかった」
という話の骨子は揺るがないんだよな。。。かわいそうに




東尋坊の名前の由来
むかし、平泉寺に乱暴なお坊さんがおりました。周囲の人たちが困って、
そのお坊さんを断崖絶壁での酒盛りに誘い出し、酒に酔ったところを
崖から突き落としました(やっぱり突き落とすのか!)
その瞬間、烈しい風が吹き、海水が濁り、荒波が立ち、
雷雨は西に起こり東を尋ねて向かったということです。
(魂は本来、西方浄土に向かうはずが、悪人だから東へ向かった説)
これも、最初からお坊さんの名前が「東尋坊」だったり、
東側に平泉寺があるから魂が帰ったのだという諸説あるんだけど、
けっきょく崖から悪人が真っ逆さまに落ちる火サス展開は変わらないんだよね〜。。




首洗池
むかし、源平の合戦で、<略>
もうホラー展開はいいです。。。
いやもう怖い話はお腹いっぱいだから。
だから「こちらが首を洗った池となりま〜す。けっこう大きな池ですね♪」とか案内しなくていいから。。
やめてバスガイドさ〜ん!!



そのほかにもこの付近には勧進帳の舞台、安宅の関があったりして。
わたしの勝手なイメージで、義経は東北に逃げたから
東北地方にあるんだと思っていたよ。。
北陸方面から逃げたのか。。。
脳内で東海道新幹線ルートを想像してたよ。。(新幹線ないし)
逃げる道すがら義経と弁慶、富士山を見たかなぁとか(観光旅行じゃないし)
弥次喜多道中かよ。楽しそうな旅行ペアしか浮かばないよ。。




なんとなく寂しい、怖い北陸の昔話の中でも
いちばん悲惨?なのは一乗谷なんじゃないかな。
これは昔話じゃなくて、「史実」なのだけれども。
史実が一番悲惨というね、やっぱりね、そうだろうね

またこの雨っぽい雰囲気が想像力をかきたてるのよね〜



16世紀半ば京の都にまで知られる、一乗谷朝倉の地に築かれた城下町は、
城内1万人という戦国時代屈指の巨大都市でした。
文化的な武将として知られた朝倉義景の時代には、
戦乱で荒廃した京の都から大勢の公家たちが訪れ、
茶道をはじめとした様々な貴族文化が花開き、
北陸の小京都とも呼ばれるようになりました。



それが何故あとかたもなくなったのでしょう。

遺跡発掘現場


もし、今も街並みが残れば日本各地に残る「小京都」の1つ。
修善寺みたいな、有名観光地になってたんじゃないかしら。

復原町並(原寸大の立体模型は日本初)



そういえば朝倉氏って名前を聞いたことがあるよ。
たしか、よりにもよって
信長がブイブイ(VはVictoryのV)いわせて
ビクトリー街道を突っ走っていたときに敵対しちゃった一族だったような。
ヤバいタイミング。
浅井&朝倉氏、あと10年待てば本能寺の変が起こるのに。(未来人視点)


当時の人の目線だと、
「このままでは信長の権力が強大になる一方だ」
「いまのうちに潰さなければ」と、焦っちゃったんだろうな。。



1573年、織田信長一乗谷に放った火は
三日三晩燃え続け、
華やかだった街のすべてが灰燼に帰した。




信長。。。絶対いい死に方しないよ。。。
(当時の人の目線)
アンタいったいいくつ世界遺産(候補)燃やし尽くしたよ。。?



遺跡からは将棋の駒なども出土したそうだ。
あわてて持ち出す暇もなかったというか、
街が燃やされたのは突然だったんだろうなぁ。。
1万人か。。。どこに逃げたんだろう。無事に逃げられたかな。。




その灰燼の下から、武家屋敷跡や町並がほぼ当時のままの状態で出土した。
昭和40年代から遺跡を発掘し、国の特別史跡に指定されて
現在に至るまで発掘調査や研究が進められている。




ここではコスプレできるんですよね。
ちょっと着て歩いてみたかったんだけれども。
時間がなくて断念。。。

(撮影の許可取ってます。)



つわものどもが夢の跡。





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