ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

クッキングママ

自慢じゃないけれど、私の料理の「出汁」は
長年にわたる研究の成果が出ていて、
なかなか凄いんだぞ、と(笑)。


昆布、鰹節、煮干し粉、...etc
出汁を取る為には様々なアイテムがあるが、
何と何を組み合わせるか、いつどのタイミングで
鍋に入れて引き上げるか、コツがいるのだ。
だしの素をたくさん入れればいいってものじゃない。
様々なものを入れすぎてもダメ。S字曲線のように
味の飽和点がある。旨さのピークを見極めないとね。


だから、和食の店で「うどん/蕎麦」「味噌汁」「吸い物」を
味わっても、心の中で「フッ...私の出汁の方が旨い」と悦に入ってる。
(イヤな客だな。。。^^;)


。。。しかし、一口飲んだだけで「ビックリして吹き出す」位
旨い出汁を、この間味わってしまった!
衝撃のその出汁は、母が作ったお雑煮の出汁だった!
久しぶりに帰省した時に、そのあまりの旨さに


「おっ!おかあさん!この出汁はどうやって取ったの!!」
「どうやってって。。普通に取ったのよ〜〜〜^^」


聞いてみると、やはり、昆布+鰹節+煮干し粉の黄金トリオを
使っていた。でも、その黄金の公式は私だってとっくに発見してる。
でも、私にこの味は出せない。
なにが違うんだろう?入れるタイミングか、バランスか、粉のメーカーか。。
じっくりとお雑煮を見ても、
「青菜+椎茸+鶏肉+餅」。。。材料もスタンダードなものを使っている。


「おかあさん、何か、隠し味を入れた?日本酒とか、固形スープの素とか」
「なんにも入れてないわよ〜〜〜」


。。。なんなんだろう。長年の年の功だろうか?(ごめん、おかあさん^^;)
旨さの謎は、ジックリと実家の台所を観察して判明した。


「おかあさん、しなびちゃった椎茸がいっぱいあるけど何で?」
「それはね〜、家の庭でお日様に当てて作った干し椎茸よ〜〜」


そうか、わかった!お雑煮の中に入ってた椎茸は
干し椎茸だったのだ!
それが、昆布+鰹節+煮干し粉の黄金トリオの味を崩さず、
さらに味の高みへと誘っているのだ!
ううむ。やはり匠の技は完成作品だけを鑑賞しているだけでは
盗めないのだな。味の正体は自家製干し椎茸だった!
しかも、これなら保存もきくし、味も抜群!
長年の主婦の智慧には叶わないな〜〜