ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

イギリス旅行記 境界線の島

これからテムズ川を船で下ります。


良く晴れ渡った青い空。

画像:旧王立海軍学校


アジアからイギリスへ紅茶を運んだというカティサーク号も見える。


ここはグリニッジ


自分が今、西半球と東半球の境目をウロウロしているのかと思うと不思議な気がしますね。



「境目」といえば、もう一カ所、訪れた場所があります。

白亜紀石灰石からできたホワイトクリフ


ここはドーバー海峡
条件が良ければ、フランスが見えます。
というふれこみなのですが。。。見えない。

この海を泳いでフランスに渡る事もできるんだって。
今までに1000人近く横断に成功したらしいよ。
そんなに近いはずなのに、フランス、今日は見えない。


強風が吹き、霧が晴れて、突然崖の上に古城が現れた。

うわ、あんなところに古いお城があるよ。見られるなんてラッキーだね。


この海峡の向こう側は「カレーの港」。
子供の頃、夢中で読んだアルセーヌ・ルパンシリーズを思い出すよ。
ストーリーの中にカレー港がよく出て来た。
なにしろ、シャンゼリゼシャンパンを飲む怪盗。そんな怪盗、他にはいないよ。
ちょっと、見たかったな〜「花の都」。

フランス、見えない。。。



その時はそんなふうにのんきに観光していたのだけれども、今あらためて
それまでに訪れたローマン・バスや、城壁の町のカンタベリーを思い出す。
ローマ人の侵略とノルマン・コンクエストの影響を排除できない。



すぐ目の前に、数多の国が犇めくヨーロッパが横たわる状況というのは
この島国にとって、かなりのプレッシャーがあっただろう。

そんな目線で見ると、さっきまでファンタジックだったドーバー海峡はガラリとイメージが変わる。

崖の上にあるドーバー城は「イギリスの鍵」。この最前線の城が落ちると
イギリスが落ちると言われていたらしい。


これは自分への宿題でもあるのだけど
西半球と東半球を抱えるこの島に、かなり興味がわいて来た。
日本とまるで違う道筋をたどって来たこの島国の
歴史の分岐点の選択肢の選び方(作り方)が。

しかし、世界の宝物殿と化した「大英博物館」を見ると、やっぱり状況は複雑そうだ。



.