今までのイギリス旅行で、
「蜂蜜色の町コッツウォルズ(産業革命以前の町並みが残る)」
とか
「城壁に封印された中世以前の町カンタベリー」
とか
「夏目漱石が留学した時代から変わらない街ロンドン」
などを見てきましたが、
バスクリン色だ。。。バースだけに。
日本の天守閣には忍者がウロウロしてたりしますが
ここにはカエサルが歩いていました。
(あっ!カエサルだ!と日本語で言ったら立ち止まってポーズしてくれた)
タイムスリップしたかしら。
ローマ帝国の支配下で、保養地として繁栄したイギリスのバース。
バースの街全体が世界遺産に指定されています。
ローマ式の大浴場や神殿が建築されたバース。
約2000年前の話ね。(そりゃ世界遺産になりますよね)
ローマ、イギリスまで征服しに来たのか。。。!すごいな。
本当に全ての道がローマに通じちゃうイキオイだ。
キリスト教徒の国なのに、この辺りからは女神アテナの像などが出土している。
イギリスの美術館で、たまに、宗教画に混じってギリシャ神話をモチーフにした絵画があるのは、イギリスのこういう歴史的な背景も有るのかしら。
神話の絵画といえば、たまに竜退治をモチーフにした絵もあったんだよね、イギリスの美術館に。
それは1000年前のノルマン・コンクエストの影響なのかな?北欧神話っぽいよね。
なんて、のんきに美術方面から外国人の私がいろいろ好き勝手言ってますが
イギリス、地理的に大変なエリアに(主に侵略方面において)存在するかもしれない。
それは次回の日記でちょっとだけ考察しますが。
バースは現在もたっぷりお湯が湧き出ているので、今でも保養地として訪れる人は絶えない。
保養地として栄えていた頃は、サウナやハーブの風呂など贅を凝らしたスーパー銭湯の街(言い過ぎ?)として大人気だったそうな。
ローマ人、本っ当〜に好きなんだね、風呂が。
でも、このバスクリン色のローマン・バスは
今は観光用に見学のみ可能で、風呂としては使われていない。
見るだけの風呂。
でもやっぱり、
浴槽に入ったり
滑ったり
お湯に手足を突っ込む観光客が
絶えないんだろうなぁ(笑)
ということを推測させる看板。
(円柱によじ上る人までいるのか?)
そして、このパン屋さん。「サリーラン(Sally Lunn's)」
17世紀にフランスから移り住んで来た女性が、バースのパン屋にブリオッシュのレシピを伝えたという逸話がある。
当時、イギリスよりフランスの方が料理の文化が進んでいた。
今もですよね?
バターや卵をたっぷり使ったふんわりブリオッシュはたちまちイギリスっ子の間で大人気になったそうな。
昔はここでブリオッシュを焼いていたのだろうなぁ
かまどが保存されていました。
さぁ、大聖堂前の広場のベンチでランチを食べてひと休み。
箱の中に大きなブリオッシュが詰まっていました。
古い古い街だから、伝説や逸話には事欠かない。
大きなブリオッシュにかぶりつきながらバース大聖堂を見上げます。
正面に彫刻された、はしごを上り下りする天使。
なんでも司教が夢の中ではしごを上り下りする天使を見て、
これは「教会を建てろ」 というお告げなのだ。という解釈をして
ホントに大聖堂を建てちゃった。。。
「夢で見たので建ててみました」っていう理由、すごいな。。。
ここは神話の町なのかもしれない。
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