東洋の美を堪能したい。
ある金曜日の夕方、そんな衝動が私の心を過ぎった。
そう、東洋の繊細な料理、飲茶。
蒸篭(せいろ)という宝石箱の中の熱々の美術品。
フカヒレ餃子の繊細な襞(ひだ)は、
まさに中国4000年の奥義でしょう?
早速、近くの会社に勤務している妹にメール。
「池袋の古い飲茶の店と、お洒落な新宿の店、
どっちに行こうか迷ってるんだけど・・・両方食べ放題の店なの」
妹からの返信
「勤務時間中にそんなことで悩んでるお姉ちゃんてかわいいね」
・・・はっ
(゜-゜)
今、勤務中だったんだ!
いかんいかん、週末だからって、たるんでるよねっ!
妹にツッコまれるなんて、
失態。
仕事に集中せねば・・・!
現在の私の仕事は、古くから知られている
化合物の生成パスウェイに、新しいパスを付け加え、
うまく繋げること。文献を調べながら、
これらを正確に繋げていくのが、結構難しい。
そうなんだよね・・・
いくらグルメ雑誌を調べても、
思いどおりの店ってなかなか見つからなくて、
有名な古くからある店っていうのは味の保証はあるんだけど、
大衆的過ぎて落ち着けない時もあるんだよね・・・
やっぱり多少お値段は張っても、
新しいお洒落な店のほうが、珍しいメニューも
あるだろうし、食べながらお喋りするには楽しいかもな・・・
・・・・(゜-゜)
(☆_☆)はっ!!
今、勤務中ですよ!
パスウェイの選定を考えるべきであって、
飲茶の店の選定してる場合ではないのです。
頭の中を無にするのだ!
瞑想!
心頭滅却!
悪魔(マーラ)よ、わたしの前から去るがよい!
(ノ><)ノ
夕方、空腹のわたしに訪れる悪魔と戦うのは大変ですが、
なんとか勝利しました!
(ちなみに本日の写真は新宿の「お洒落な店」九龍點心で撮影した飲茶です。)