ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

名古屋旅行編その4「執事の館にご学友とご帰宅編」

これまでのあらすじ


先祖代々、和菓子問屋を営む家に生まれた「和菓」は
名門お嬢様学校の寄宿舎に入学するために
栃木の山奥からはるばる上京してきた。(栃木の山奥=日光?)
都会の雰囲気に圧倒され、右も左もわからない状態の「和菓」に
声をかけてきたのは、名古屋の元華族の家柄に生まれた「百合子」だった。
入学して初めての夏休み、「百合子」は「和菓」を名古屋の実家に招待してくれたのだった。



イメージ画像です。
マリア様がみてる 31 マーガレットにリボン (コバルト文庫)
おほほほほ。ごきげんよう



「百合子さんのご自宅には執事がいらっしゃるんですってね。
私は番頭しか見たことがないから(←問屋の家だからな)新鮮だわ。」


「うちには執事のほかに、ばあやもおりますのよ。」


「楽しみだわ。百合子さんのご実家は洋館なのでしょう。私の家は純和風建築だから。」


ドアマンが開けてくれたドアの先には、
それはそれは素晴らしい光景が広がっていたのでした。


執事→「おかえりなさいませ、お嬢様。」


「すてきね!キラキラしたかざりのついたカーテンといい、
キラキラしたシャンデリアといい、床に敷き詰められたフカフカの絨毯といい
小さい頃からずっと夢に見ていたとおりの洋館だわ!」

(和菓はキラキラ星人なので大喜びしている。)


執事→「お嬢様のご帰宅でございます!」

執事さんに広間に案内され、百合子さんとテーブルをはさんで座りました。
「お食事のマナーの本を徹夜で読んできたの。
ゆうべは興奮して、なかなか眠れなくて。」



少し、冷房が寒かったので、ばあやさんにショールを持ってきていただきました。
マナーの先生をしていらしたというばあやさんに羽織らせていただくと、
あら不思議!食事のときに手を動かすのに
邪魔にならないように工夫された巻き方になったのです。
あとでマナーの本を読んで、この巻き方を復習しなければ!



さぁ、これで、こころおきなく食べまくれるというものです。



「百合子さんの召し上がっているフィナンシェ、おいしそうね」
「半分食べてくださる?私は食べきれなくて。」
ほんとうは、マナー的にいけないことなのでしょうけれど、
執事さんの目を盗んでこっそり食べてみました。
おいしい!中はしっとりふわふわ、外側はカリッと、ほんのり温めてあって。

ひととおり食べて、それでもおなかが空いていたら、あとで私も注文しようかしら。


「百合子さんの召し上がっているラザニア、(ry」
「半分食べ(ry」
陰からそっと見守っていた執事がみかねて
もうひとつスプーンを持ってきてくれました。
私、お行儀が悪かったかしら。。。?


和菓はもともとラザニアはあまり好きではなかったのだが、(←だからラザニアを注文していない)
そのおいしさに感嘆する。「私も注文すればよかった〜」


執事→「お嬢様、紅茶の種類はなににいたしますか。ニルギリ、ダージリン。。。」
百合子さんは、帰宅したらぜひ飲みたいとおっしゃっていた
ダージリンセカンドフラッシュをお飲みになっています。


(これは以前、執事の館から流れてきたツイッターによると
「封を開けますと、豊かな土壌の香りが鼻腔を心地よく通り過ぎる。
こころの中に住まう紅茶の妖精が「これは旨いぞ」と話し掛けてくるようです。」
と説明していた素敵な紅茶らしい。)


「素敵な香りの紅茶ね、百合子さん。
いままでに嗅いだことのないような香りがするわ。」


「これをずっと飲みたいと思っていたの。。。!」

うっとりと百合子さんがつぶやきます。
「和菓さんもセカンドフラッシュを召し上がったらよいのに。」


いいえ、私はいいの。


だって。。。


これからメニューを全部制覇するんだから茶で腹をふくらます訳にはいかないのよ。


「少し、おなかの調子が悪いみたい。少しずついただくわね。」


温めたスコーン(いちごジャム クロテッドクリーム多め)

執事→「スコーンはクロテッドクリームを召し上がっていただくためのものでございますから」


シフォンケーキの食べ比べ
三河みりん&プレーン)

どちらもおいしいけれど、
三河みりん味のシフォンケーキがおすすめ!


スプマンテジュレ(アルコール入り)
お酒が苦手な百合子さんはアルコールなしのジュレをご注文。


ベーコンとほうれん草のキッシュ(上)
きのことベーコンのキッシュ(下)


ほんのり温かいキッシュが絶品です。


ムース・オ・ショコラ

執事→「これはですね、お嬢様、お二人で同時にひと口でお召し上がりください。」


キュウリとクリームチーズのサンドイッチ


黒糖ジェラート


「と。。。とってもおいしいわね、百合子さん」(息も絶え絶え)
「そうね。。。食べきれないわ、私はもう注文は。。。」(苦しそう)
「すみませ〜ん!わたしまだ何を食べてないでしょうか?!執事さん」
(和菓はメニュー全て制覇する気満々なのだった)


執事→「はっ!和菓お嬢様が召し上がられていないのは赤いメロンのタルトと、ゴールデンキウイのフルーツタルトと、イチヂクのタルトでござ。。」
「じゃ、それ全部ください。」


赤いメロンのタルト


ゴールデンキウイのフルーツタルト


イチヂクのタルト


ちょ。。。っとタイム。
お手洗いにいかせてください!



ばあやさんが案内してくれたそのお手洗いは、それは素敵なお手洗いでした。
「百合子さんたら。ご自宅のお手洗いなのに何の箱を開けたり閉めたりしてるの」
「見て、バラの香りがするのこれ。こっちの引き出しにも、お客様用にいろいろ入ってるの」
百合子さんは、ご自宅のトイレなのになんだか興味津々です。



ちょっと歩いて運動して、様子を見てみたけれど、やっぱりもうダメ。
これ以上食べられません。タルトがちょっとずつ、お皿に残ってしまっている。。。!
「ばあやさん、もうダメ。。!私、食べきれませんギブアップです(←大食い選手権か)。ちょっと残してしまっているのは、まずいからじゃないんです!とってもおいしいのだけれど、もう、食べきれなくて。。。!」



ばあやさん→「良いのですよ、お嬢様!また次回のご帰宅でお召し上がりくださいませ」


執事→「お嬢様、そろそろお出かけのお時間でございます。」


ばあやさんが、預けていた私たちの手荷物(鞄)を手渡してくれました。
ばあやさん→「とっても素敵なバックで、ばあやは見とれておりました。」


「ごちそうさまでした。ごきげんよう。」


長いこと人生を生きてきましたが、
(あっ!学生の設定だったんだっけ。それじゃまだ16年か。)
お食事をギブアップなんて人生初めてです。恐るべし執事の館。


ありがとう、百合子さん。とても素敵な夏休みになったわ。



執事の館「ご学友のご実家にご帰宅編」了。





注意1:執事の館の館内は写真撮影が禁じられているために、手持ちの画像でイメージを伝えました。このブログに使用した画像の洋館は、以前横浜で撮影した異人館のものです。


注意2:お料理の画像は、実際に執事の館で給仕されたものを館のホームページから拝借しています。


注意3:執事の館の説明は、私には難しいので今回このような日記になっています。ご興味を持たれた方はネットで「名古屋」「執事の館」「執事喫茶と検索して詳細をご確認ください。会員制/紹介制/予約制なのでご注意ください。