このタルト、右端から左端まで全部包んでくださる?
と、言いたくなるような美味しそうなタルトがズラリ。
ここは池袋ルミネのラ メゾン アンソレイユターブル
白桃のタルトとモンブランタルト
両方おいしいですよ〜〜
この時期、都心にはあまり人がいなくなる。
今日は池袋から電車に乗って西へ。
航空公園駅で降りるのです。
お盆のあたりの、暑い暑い夏の日。
駅を一歩出ると、ひこうき雲が空にひとすじお出迎え。
所沢航空発祥記念館に着きました。
夏休みの家族連れがのんびりお散歩していました。
今日はこちらの展示を見に来たのです。
都心にはあまり人はいなかったけれど、
ここは駐車場に車が入りきらないくらい混雑していました。
この間、映画の「風立ちぬ」を見て
零 戦に興味を持ったんだよね。
いままで零 戦にはマイナスのイメージしか持っていなかったのだけど。
映画「風立ちぬ」の感想文(←以前の日記リンク)
飛行機の進化(下から上に向かって進化)
いちばん下の飛行機。。。スカスカで操縦席が丸見えじゃん、怖いわ〜
風当たりが強そうだわ〜
と、思っていたら実物が
天井からつり下げられていたよ。
天井から差し込む日の光の中、白い翼が映えてます。
綺麗だなぁ。。。(飛行機というよりハンググライダーっぽい)
もしかして風が気持ちよかったりしてね!
天井からたくさんの飛行機がお出迎え。
飛行機マニアにはたまらない記念館なのではないでしょうか。
ところで、映画を見てからこの本を買ったのですが
「風立ちぬ」の監督の宮崎駿さんと「昭和史」の著者の半藤一利さんの対談本です。
昭和史を読んだ感想文(←以前の日記リンク)
このお二人の対談本なら読みたい!
謎だらけの戦争(開戦)のことや、
これからの日本の未来のことも書かれているかもしれない。
(書かれていました)
あと、何故ジブリの映画には「病身の女の人」キャラクターが
多いのかその理由も書いてありました。
このお二人、結核が珍しい病気ではない、
たくさんの人が亡くなった時代をくぐり抜けている人達なんだよね。
それでも終戦時はまだ子供だったようだけど。
それも今後の日本の心配のひとつなんだよね。
戦争と戦後復興期を知らない世代だけで築かれていく未来。。。う〜ん。。
うっかりのんびり美味しい白桃タルトを食べてる場合じゃないかもしれない。
ちゃんと考えなきゃ。
どうしたらこれからも平和に白桃のクリームタルトを食べることができるか。
ジブリっぽい飛行機のオブジェ(航空公園内)
まずビックリしたのは、宮崎監督がですね、こう言っていることです。
「ぼくは、ほんとうは描きたくないんですよ、零 戦」
「零 戦という飛行機は描くのがものすごく難しい飛行機なんです」
「それこそ微妙なところに不思議な放物線が使ってある」
「その美学はもう揺るぎない。真似できないんです。」
そんな。。。
あのやたら複雑な絵を描ける監督が
「難しくて描けない」なんて。
↑ 例)ハウルさん所有のお城です
ハウルさんのお城が描けて、なんで飛行機が描けないんですか??
いったいどんな難しい飛行機なんだ、すごいな、堀越 二郎(設計者)。。
(乗り物やメカに疎い私が見てもわかるんだろ〜か。。不安)
この写真で伝えきれるでしょうか。
見た瞬間、感じたのは「もったいないな」ということ。
空を飛ばせてあげたい。きっとまだ飛べるだろう。
手を入れれば飛べるはずだ。
だってあんなに精魂込めて作られた飛行機だもの。
当時の、日本以外の外国の戦闘 機は、
「すぐ壊れるのだからつくりは雑でかまわない」と、大量生産用に
なんと、ベニヤでつくられていたものもあったそうだ。
しかし、零 戦は、「こんなにつくりにくい飛行機をよく一万機もつくった」と
世界から評価されたという。
設計した人もすごいけれど、
それを実際に形にして作り上げる日本の技術力。
物資の少ない時代に一万機も作り上げる底力。
世界に誇っても良いと思う。
現代に生きる私からすると、
せっかくの科学と技術力が戦闘 機に結集するのはちょっと。。。と
思うのだが、それでも、
以下は本から抜粋
「零 式 戦闘 機も、戦 艦 大和も、まさに昭和の日本人がつくった、
当時としては世界一のメカだったかもしれません。
しかしこれ、残念ながらあらゆる意味で役に立たなかったんです。」
「俺たちはすごい軍 艦をもっているんだぞ」ということを
外交宣伝の、その道具として使えばよかったのですが
それを日本はしなかった。
(ここまで抜粋)
なるほど。
(戦争回避のために)零 戦と戦 艦 大和を
海外への宣伝材料に使う、か。。斬新だな。
たしかにそういう用途で使われれば理想だったかもしれない。
けれど、現実は。。。
零 戦と戦 艦 大和がどんな末路を辿ったか
戦争を知らない世代でもさすがに知っている。
私が零 戦にマイナスイメージを持っていたのもそのためだ。
この無傷の零 戦は、アメリカが保管していたものだ。
(今回とくべつに8月末まで記念館に貸し出されたもの)
一万機もつくって、たった1機なの?(しかも外国保存)
その事実も、なんだか重い。
(注:国内には他にも展示されている場所があるようですが)
いつかまたこの空を悠々と飛べる日がくるのだろうか?
(映画「風立ちぬ」の最後に飛んでいるシーンが出てきました。
現実の迷彩色ではなく、かわりに真っ白な翼の零 戦が。)