ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

超初心者による秋の尾瀬入門~鳩待峠編~竜宮まであとちょっと。

さぁ尾瀬に行きますよ!
懸念していた台風21号も去ってよく晴れた秋空です。
早朝、ホテルの窓からの景色。↓

群馬県側からの尾瀬の入り口「鳩待峠」に向かってホテルの尾瀬送迎バスで出発。



ガイドブックでは「初心者コース」と銘打ってある
全行程4時間35分(平均)の
鳩待峠--山の鼻ビジターセンター--牛首分岐--下の大堀川ビューポイント--竜宮十字路
を往復するコースで行こうとこの時点では考えていました。。
(考えていました。。。)




標高1000mの水上高原ホテルから1591mの鳩待峠へ向かう
約1時間のクネクネ道。
クネクネ具合は日光のいろは坂並。
(行ったことのある人じゃないとわからん例えか)
車酔い注意。朝ご飯はお早めに(消化しておいた方が)。。




車酔いはひどいんだけど、
尾瀬に至るまでバス窓から見た紅葉の見事さといったら
神懸かり的でした。

青空のキャンバスに神様が赤と黄色と橙の絵の具で山を描いて、そのあと全体的に金粉をふりかけたかんじ。
(あ、うまいこと言った)

キラキラキラキラ
陽射しが金色
チラチラチラチラ
もみじがヒラヒラ



携帯のカメラ機能ではこれが限界かしら


この紅葉は車酔いしても見る価値があります。


am10:45、鳩待峠スタート

時計を見ながら、ホテルからのお迎えバスがくる15:35までに
ちゃんと戻って来られるよう時間調節しながら歩きます。。。


しかし、いかんせん絶景。
思わず「キレーイ」立ち止まりながら写真を撮っているうちに
予定が狂っていき。。

この黄色い1本道はオズ(尾瀬)に続く道だからとか
はしゃぎながら
(帰りはそんな体力は無くなる)



しかも山の鼻ビジターセンターまで下り坂。
行きが下り坂ってことは、帰りは上り坂ということで。。
「行きはヨイヨイ帰りはコワイ」
歌のとおりに帰りは心臓破りの坂で苦労する羽目に。
マップの時間配分にも鳩待峠〜山の鼻まで往路は50分なのに
復路は同じ距離を70分と書いてあるほど。
復路の最後の上り坂を甘く見ちゃいけない。



ホテルの人は「クマなんて会津口(福島県側入り口)にしか出ませんよ〜」
とか言ってたけれど。
それにしては道すがら何故こんな「クマ除けの鐘」なんてあるのか。。
(鳴らしてみる。)


そしてなんでこんな看板もあるのか。。


やっぱ熊が。。。
森のクマさんが!冬眠前の飢えたクマさんが!
なんで「緊急避難小屋」とかあるの?!

ウソつき(> <。)
やっぱ出るんじゃないか!怖がらせないように黙ってるとか無いよ。
歌を歌って、人間が森の中にいるって熊にわからせなければ。



♪ある日 尾瀬湿原
♪くまさんに 出会った
♪もみじの尾瀬湿原 くまさんに出会った〜



同行者に「その歌は不吉すぎる」と言われながら
山の鼻ビジターセンターに到着。

ここでテントを張ってキャンプする人たちもいるようです。
飲み物や食べ物が売られている最後のエリア。
ここでトイレ休憩。寄付型のトイレだから小銭用意。
ここからしばらくトイレは無し。(竜宮十字路まで行けば有る)


ふもとの駅での周囲は紅葉はまだ始まっておらず
青々とした光景に「まだ夏?」と思ったけれど
尾瀬はしっかり紅葉中。
「うっかり水芭蕉とか咲いてたらどうしよう?」
という不安をかるく吹き飛ばしてくれました。



水芭蕉〜の花は 枯れている♪



てくてくてく。。
ここからひたすら平らな木道。
てくてくてく。。。

黄金色の草紅葉。
「その者 青き衣をまといて 金色の野に降り立つ--」


周囲の景色は綺麗なんだけど
足元はしっかり見て歩かなければ。
木の板をつなぎ合わせた細い木道は、つなぎ目のちょっとした段差も命取り。(転倒注意)
バランス感覚が必要だなぁ。。


基本、右側通行。
細い木道を反対側からすれ違う観光客達と「こんにちは」
「こんにちは」千回くらい言った。
こんにちは挨拶運動。



こころの眼で見ると水の中にサンショウウオがいます。
潜水してるトカゲといった外見。(←おおざっぱすぎる)



適度にペットボトルの水分を取りながら牛首分岐に到着。

さえぎるものの無い長い木道、けっこう喉が渇きます。
木道のところどころにベンチエリアがあるので座って休憩。



ベンチで休憩して水を飲んで
歌を歌って
水の中のサンショウウオを見て
「こんにちは」挨拶運動して
写真を撮ってたら




思ったより時間がかかっている。
初心者だからしかたないか。(歩くのが遅いだけ?)
やっぱりこれは上級コースだったのかな。
時間通り行こうとすると尾瀬って脇目もふらず
ストイックな精神が必要なのかしらね。。?



この牛首分岐から
竜宮十字路までマップでは25分と書いてある。お弁当を食べて
すぐ取って返しても1時間以上かかってしまう。。
10:45に峠をスタートしてから
もうこの時点で12時半を過ぎていた。
最後の上り坂で初心者がどれくらい時間がかかるかわからない。
ホテルの尾瀬バスのお迎え時間があることだし。。


というわけでここで計画変更。大事をとって竜宮には行かず
急遽左の脇道に逸れ、マップでは牛首分岐から15分の
下の大堀川ビューポイントでお弁当を食べる事にしました。


正面に大きな山を見ながらお昼ご飯。


とおりすがりのベテランらしい観光客に「あの山、なんて山ですか?」
聞いてみた。そんなことも知らないで尾瀬にきたの?内心ビックリされつつ(多分)
親切に「カレンダーやガイドブックで有名な写真の至仏という山ですよ」と教えてくださった。
ありがとうございましたm(_ _)m
ここは水芭蕉が咲いていれば、ガイドブック等でよく見る
尾瀬の有名写真ポイント。
道順を覚えるのに必死で山の名前まで頭回らんかった。


ホテルで注文してあったイワナの甘露煮やおにぎりといった茶系の素朴なお弁当。
歩き疲れた胃にピッタリで沁みる〜〜〜


午後、強い風も吹いてきました。
山の天気は変わりやすい。。
帽子が飛ばされないように
風でバランスを崩さないように
黙々と、もと来た道を取って返します。


行きは写真を撮りながらのんびり下って来た道。
帰りは上り坂、疲れて息が上がってしまって話す事も難しい。
ペットボトルの水もここで切れた。
もう山の鼻のビジターセンターを通り過ぎてしまったから
ゴール(鳩待峠)まで自販機なんて無い。
500mlじゃ足りなかったかな。



ゴーーール(鳩待峠)
なんとかバスお迎え前に到着できました。


鳩待峠の売店で買った花豆ソフトクリームで祝杯。

日が落ちるにつれ強風、気温も下がり、
やっぱり計画通り16時以前にゴールするのはいいんじゃないかな。
竜宮よりもっと先に行きたい人は山小屋やテントに泊まるらしい。


結局、超初心者だと
鳩待峠--山の鼻ビジターセンター--牛首分岐--下の大堀川ビューポイント
取って返すのがやっとじゃないかな。楽しく景色を見ながら無理せず。
竜宮十字路まで行って往復したら5時間以上かかっていたと思う。
(竜宮は良い所らしいが。♪タイやヒラメの阿波踊り?)
もし竜宮十字路やヨッピ吊り橋も行きたいならば、もっと朝早く出発するかんじで。

(ホテル尾瀬送迎には朝早くの7時台出発のバスもあったけれど
私はゆっくり朝風呂に浸かりたいから(←爆)遅めの9時台出発バスにしていた。)
あと、鳩待峠にいたる最後の上り坂をナメてはいけない。
次回からナメるのはソフトクリームだけにしときます。