ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

「和」の一日〜浮世絵、煙草、明治神宮(渋谷)〜

二十四節気大寒、梅も咲いていないこの時期に友人と
「さくらいろいろ」展に行ってきました。

たばこと塩の博物館(渋谷)


季節をひと足もふた足も先取ってみた!
春を先取りしすぎる我々。。


さくらをあしらった調度品(煙草盆


煙草の歴史も扱っているので色々な煙草も展示してあります。

昭和50年代のたばこ店を再現したセット。なつかしいかんじ。
あっ!赤電話を見つけた。ン十年ぶり?


わたしは煙草には疎いのですが。。。
見る人が見れば「知っている銘柄」なのでしょう。


これも全部煙草なのだそうな。
タバコだって言われなきゃわからないな。。一見、鍋敷きと弓?




貴族が吸っていそうな煙草。


お次は太田記念美術館(渋谷)で浮世絵鑑賞。
整然と並ぶ浮世絵を見て行くと、
やはり北斎の天才っぷりが際立つのです。
だいたい、他の絵師が描く浮世絵は静物画、静止画なのですが、

北斎の絵は動いてるんだよな。。。
有名な[冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏]


鎖国していた間に熟成された江戸文化を凝縮したような浮世絵。


富士山と大波、荒ぶる波に揉まれ、振り落とされないよう船にしがみつく人々。
北斎が亡くなってすぐに黒船がやってきた日本。
なんだかそのあとの日本の運命を暗示しているかのような図だよな。。



そして、これは北斎ではないけれど、
江戸の庶民の着物のお洒落なこと。
表面は地味だけれど、中に重ねている着物の柄が素敵で、
裾が風に翻ったり、襟元にチラリと覗く重ね色が大胆なんだろうな。

↑歌川豊国「雪の訪問」
館内には吉原の様子を描いた絵もあったけれど、花魁の派手な着物より
庶民の着物のほうがずっと素敵だと感じました。


そのあと明治神宮に寄りました。
今日は渋谷〜原宿をウロウロする一日なのです。
正月でもないのにたくさんの人々が。。。
信心深いな、みなさん〜(私もそうかな)


まだ今年はお参りしてないから
これが私にとって2013年初詣だな。
その前に腹ごしらえ、ということで神宮敷地内のレストラン(よよぎ)へ


おみやげも売っているし、店内ではホットワインも飲めるよ〜
身体があたたまるね!甘くて熱いアルコール(を、神域で呑む)

お参りする前にウカウカとトラップ(酒欲&食欲&買い物欲)に引っかかる我々。。。
とろとろ牛肉のオムライスデミグラスソース

表面パリパリ中ジューシーなポークジンジャー

ふんわりやさしいお味の南蛮菓子「かすてぃーじゃ」


さて、いよいよ参拝ですが。。。


あれ?みんなゾロゾロ別の方向へ向かっているようです。
なんなんだろう?
神宮御苑(植物園)に入っていきます。
せっかくなので私たちも入ってみることにしました。
(いったいいつ参拝できることやら。。)

これは菱形の入場チケットと地図


よく晴れた日で、木漏れ日がチラチラと綺麗。
写真を撮ってみると。。
神々しいな!

あ、遠くに映っている影は生きている人間ですので。。(多分)


木漏れ日のその先には清正井がありました。
ガードマンもついていて、大行列です。
なにがあるのかな?
お賽銭とか投げるのかな?
お参りする場所なのかな?
と、何をすればいいのかわからなかったので
前のお客さん達を見ていると、皆携帯で写真を撮っていましたので
わたしもそれに倣って撮影してみました。


なんだかこれに似ている湧き水を見た事があるな。。
そう、静岡県に住んでいたころ近所にあった
柿田川湧水公園で見た気がするな。ホタルの飛ぶ綺麗な富士山からの湧き水だったっけ、
と思って後でネットで調べたら
もともと明治神宮は富士山から出た気が流れる“龍脈”上にあるとかで、
昔から風水的にもとても良い場所であると言い伝えられている
運気の高い場所に湧く自然の湧き水である清正井にはパワーが集まっている、とありました。


富士山からのパワーか。。。だったら静岡の方が凄そうだな。。
あちこちに富士山の湧き水があったもんなぁ。。
ここは、富士山からのパワーを東京にも引っ張って来た場所、と見るべきか。


さて、やっと参拝です。
おみくじも引きますよ〜


不思議なことに、別々のみくじ筒を振ったにも関わらず
わたしと友人に、全く同じみくじ棒「19番」が同時に出ました。


あらし吹く世にも動くな人ごころ
いはほに根ざす松のごとくに


これから、なにか起こるんだろうか。。究極の意味は
「どんなにビックリするようなことがあっても平常心で過ごすのですよ」
だよね。。?


あとで意味をよく調べてみたらこんなかんじだったよ。
「たとえどのように嵐が吹きすさぶ、はげしい世の中の変動にあっても、
あの巌(いわお:大きな岩)の上に、
どっしりと根を張っている松の大木のように、
しっかりとした信念を持って、心を動揺させてはなりません。」
「いわお」って、君が代の歌詞の中にも出てくるよな。
揺るがない盤石な基盤のことかな。



さっきの北斎の絵みたいな「あらし」が吹くのでしょうか?
人生に?それとも世の中に?



この内容に不安になった友人がおみくじを木の枝に結びつけようと
キョロキョロ探しているけれど、
これはお歌のおみくじだから、通常の凶のおみくじのように
枝に結びつけるわけにはいかないんだよね。。(凶と決まった訳でもないし)
誰も結んでないみたいだし。持ち帰ることにします。


とりあえず、明治神宮は大盛況ですが
冬だからか?16時で閉門(宝物殿も)閉まってしまうので
酒&食べ物&お土産トラップ(笑)に引っかかりやすい方は
早めの時間帯に訪れる事をおすすめします。
宝物殿も本殿もトラップの先にあるんだよね〜(笑)


宝物殿(歴代天皇肖像画にびっくり。神武天皇から昭和天皇まで揃っているのが)


宝物殿付近で遊ぶすずめたち。
神域の鳥だからか?
まったく人間を恐れないようす。

すぐ近くで構えて携帯を向けても逃げません。



おまけ画像
明治神宮最初の鳥居の前にある
杜のテラス(カフェ)の豆腐ソフトクリーム
夏ならおすすめです。おいしいけれど真冬だと寒いな〜

ホカホカの豆腐豚まん

我々、神域で食べ物堪能し過ぎです(笑)
とりあえず、明治神宮は食べ物も充実してる!
神様も充実していますが!