ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

ウサギとタケノコ。(貴婦人と一角獣展&大神社展)

六本木&上野エリアの美術展をご紹介。


六本木にこんな空中レストランがあるらしい

というウワサを聞いて訪れたのが国立新美術館にある
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ


ガラス張りの要塞みたいな建物の中に入ると、
あったあった、確かにラピュタみたいなレストランが。

ど〜んとそびえ立ってます。
地上の人間からは上がどうなっているのかなかなか見えません。

でも空を飛べなくても大丈夫。
エスカレーターでラピュタに登れます。(3階)


テーブルに座ると、窓ごしに見える外の緑が綺麗。
♩地球〜はま〜わ〜る〜君〜をの〜せ〜て〜


昼間からワインを飲んでも違和感の無い空間ですね。
だからこころおきなく朝から呑みます。
私たちの未来に乾杯しましょう、「バルス!」

子羊のブレゼ

アイナメ赤ワインソース

デザートクレームブリュレ


ちょうどこの時期、貴婦人と一角獣展」がこの美術館で開催されていました。
いったい作成にどれほどの労力と時間をかけたのか、
気が遠くなりそうな細かさのタペストリーがたくさん展示されています。


1本1本の糸に意図を込めて大きな寓意が織り込まれているのです。
そんな繊細さを要求するに相応しい作品「人間の五感」と「第六感」。

画像は五感を越えた「第六感」À mon seul désir


これね、1枚1枚、全ての背景に花や草、ウサギ、鳥みたいな小動物まで
きっちり織り込まれているんです。
ミルフルール(←千花文様)というらしい。
ミルフィーユ(←千枚の葉)が食べたくなってきた。。。(*´д`*)ハァハァ
(さっきクリームブリュレ食べたばかりなのに)


本当に細かい仕事をするよなぁ。。。
15世紀末のフランドル地方の職人さんたち。


ウサギさん。。。!(*´д`*)ハァハァ
(食べたいわけではなく)


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


ところかわって、こちらは国立博物館で開催中の大神社展
新緑がきれいな上野公園。


全国の神社で秘蔵されていたお宝がワンサカワンサカ大集合。
いまこの瞬間、上野のお山は超パワースポット化してないだろうか。


ほら、あの日本史のテキストの卑弥呼のあたりで出てきたアレだよ!
ほら、あの。。。海獣葡萄鏡」
ホンモノ。。。!目の前に!


平城京に遷都して遣唐使が廃止されて平家が滅亡して承久の乱が起きて応仁の乱が起きて本能寺の変が起きて関ヶ原の合戦が起きて富士山が宝永噴火して天保の大飢饉が起きて黒船来航して戊辰戦争と日清日露太平洋戦争が起きても、長い時を超え多くの善意の人々に守られ、私の目の前に海獣葡萄鏡はあるのね。



感動です。よく残ってるよね〜。




写真ではわかりづらいけど、人間には扱えないような
大きな大きな太刀。(画像は黒漆平文太刀)
鹿島神宮の大きな太刀か。。。有名な要石がある神宮じゃない?
それじゃぜひ、この大きな太刀で、関東地方の地震の根っこを
断ち切ってくださいよ、神様!(用途は地震用とは限らないけどね)


神様のためのお道具は、人間の使うような大きさには作らないんだそうな。
(とても小さいか、とても大きいか)
そういや、以前旅行した(縄文時代の)三内丸山遺跡で見た食器も、おままごとみたいな小さい物があったけれど、あれももしかしたら神様用だったのかな。。。


着物や太刀、鏡はそれはそれは見事な細工。
人に見せるために作った物ではなく、お金に換えるものでもなく、
あくまで神様に捧げるために作られた、というのがすごいんだよなぁ。
それはもう、この国で、数千年単位で、脈々と作られてきたのだなぁ。
感慨深い。


惜しげも無く、鎌倉時代だの平安時代だの古墳時代だのの重要文化財と国宝が、




ワンサカワンサカワンサカ
ドンドコドンドコドンドコ



思わず背筋がピンと伸びてしまう、ものすごい展示品の数々に圧倒されつつ


そんな第一会場と第二会場の間にお土産売り場。


神社エール(ジンジャーエール
ジンジャークッキー
ジンジャー飴


神社ジンジャーをかけてるのね。。。(脱力)


伊勢神宮」と「おかげ横丁」的なノリかしら。
背筋をピンと伸ばした後は、緩んでもいいのよ的な。メリハリ的な。
上野は展示会だけじゃなく、じつはお土産グッズもかなり充実してるよね。
ツタンカーメン展のツタン仮面とか(←用途?)
実は密かな楽しみだったりして。。。



豊国祭礼図屏風豊国神社蔵


豊臣秀吉の7周忌の様子を描いた屏風らしい。
輪になって踊る人々、南蛮人の姿に仮装する人々。。。


なんだか楽しそうだけど、
いいのかな?だって日本史的にいったら関ヶ原大坂の陣のあいだじゃない?
踊っている場合かな。。。?家康と一触即発なんじゃない?
現代人の目で見ると、なんだか心配になってしまいますが、
そんななか、なぜかタケノコのコスプレをしている人がいます。

足が2本生えてるタケノコさん。
全身でタケノコを表現しております。


「オレさ、今度の法要でタケノコになろうと思うんだけどみんなもやろうよ」
「ヤダよ、そんなのお前一人でやれよ。」


たしかにタケノコの姿をしているのはひとりだけだな。。。
それか、


「タケノコ王に、俺はなる!」
だったのか、
もはや誰も止められない状態だったのかわからないんだけども、
写真じゃないんだから、絵師さんも見なかった事にしてスルーしてもよかったのに
ちゃんと見た物を正直に描くのね。現実主義だわ。
しかし突き抜けすぎて超現実になってるわ。シュールレアリズム。
いや、コスプレイヤーも絵師も確信犯でしょ。
そして(うっかり)重要文化財になって博物館で展示されて
400年後の未来人に笑われてしまうのね感動を与えてくれるのね。




なんという細かい描写だろう。
日本のミルフルール!(←違)
奇しくも例のタペストリーのうさぎと
屏風のタケノコは時代がほとんど同じだったりする。




お土産の目録に載っていた画像(国宝&重要文化財)を携帯で送ってくれた
友人GINさんに感謝しますm(_ _)mブログにご協力ありがとう。