ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

しみじみと、染み染みおでん。(関東風)

寒い寒いある晩のこと。
はるばる上京してきた友達と一緒に呑みに行ったのは
神田「お多幸」
黒々とした濃口醤油でコトコト煮込まれた、関東おでんのお店なのです。



あ〜いいねぇ、これ。おでん種がいっぱいで迷っちゃうよ。
カウンター席に沿って、ズラリと並ぶ湯気の立つおでん鍋。

夜7時。カウンターもテーブルも、あっという間に満席になりました。
こんな寒い夜におでんを食べるのは正しいよ!正義だよ!(笑)
鍋と人の熱気がすごい。ポカポカして汗をかいてきた。
もっと温まるために熱燗も注文しよう!



最初はおまかせでひと皿。
しめじやにんじん、れんこんをたっぷり詰めたうす揚げ
ゆでたまご
豆腐
だいこん
熱燗。とっくり(大)

お い し く な い わ け が 無 い よね。
この色、このつや。出汁が染み染みですよ。
この大根の色を見て!大根の色を。
このお醤油の色と香りにDNAが逆らえないね!
間違いなく関東のおでんです。
食べやすく、ひと口大に切って出してくれるのも親切。



こんにゃく
すじ
湯葉シュウマイ


「すじをくださ〜い」とカウンターのおじさま&兄ちゃんに注文したら
「すじはサカナのすじ?牛?」と確認してきました。(牛すじもある)


元「栃木県民」の私にとって、
すじといったら、間違いなく魚です。
軟骨の入った、コリコリしたすじのことですよ。
でも、
人生のいっとき、関西に住んでいたことがあるのですが
確かに西のおでんはちょっと違う。すじは牛すじだし、
こんなにお出汁が黒々としていなかった。


静岡出身の友人に聞いてみました。
静岡のおでんは伝統的に「黒い」そうです。
なるほど、関東おでんは静岡までは進出(侵略?)しているのか。
濃口醤油が、箱根を越えて染みだしているんだよ、東海地方に。


私は人生のいっとき、静岡県にも住んでいたことがあるのですが
そこには黒はんぺんというのもあって、おでんは全体的に黒っぽかったっけ。
友人とおでんの好みが合ってて良かったよ!おでんは黒いよね!
そして関東のおでんに欠かせない具と言えば、
わぶ。正式名称「ちくわぶ

わぶしらたきはものさつま揚げ(再びの湯葉シュウマイ)


「わぶは分かる?静岡にもわぶはあった?」
「あるよ!わかるよ!わぶ。」
なんだかすごい親近感がわいてきたよ。静岡って実は関東なんじゃない?(笑)


半分に切ってもまんべんなくお出汁が染み染みのしらたき。


最後はちょっと変わりだねに行ってみましょう。
えのき茸つぶ貝つみれ(つみれは定番)


おでんの具って受け身の美学だよなぁ。。。(しみじみ)
いろんな具が入ってるのに見事に濃口醤油のおだしに調和してるよ。
でも歯ごたえとか味がまたそれぞれ違う個性を出してるんだよねぇ


そして熱燗によく合う!とっくり(大)で4本目も行こう!(笑)
まだ月曜日だけど!明日も仕事あるけど!友人は学会があるけど!(笑)


最後はこのお店の名物の〆の一品
「よく煮込んだおでんの豆腐と出し汁を
焙じ茶や鰹だし等で炊いたご飯茶飯にかけて
打ち葱を加えた人気の一品」という
豆腐茶飯(茶漬け風)をいただきたかったのですが、
お腹が限界でした。。。うう、最近なんだかお腹の容量が小さくなった気がするよ
昔は別腹があったのに!...orz
どこに行っちゃったんだ、私の別腹!Comeback!!


そして二人で呑んで食べて6000円ちょっと、というのが
うれしいねぇ、この都会の真ん中でね。
関東人として、大満足のお店だったのでした。




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