ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

イギリス旅行記 Royal Opera Houseでバレエを見る。

コヴェントガーデンにあるロイヤル・オペラ・ハウスは17世紀から続く
老舗の歌劇場で、ロイヤル・オペラと、ロイヤル・バレエ団、
ロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラの本拠地でもある。


なんというか、今回の日記は腰が引けてるんですよね。
なぜなら、バレエにぜんぜん詳しくないから。
(華やかなバレエを見ること自体は好きですよ)

でもまぁ、ここは私の日記だし、気にしないで好きに書いちゃおう!!



劇場内には上階ボックス席、4階には立ち見席もあり、(天井桟敷?)
雰囲気を盛り上げてくれます。
私たちが座ったのは1階の真ん中あたり。


今回鑑賞したのは「La Fille mal gardée」

直接舞台を撮影するのは禁じられているので
今回は、ネットに上がっていた動画を一時停止して、さらにケータイで写メするという
大変アナログな状況でご紹介します。(だから画質が悪いよ)
しかし、こういう雰囲気だよというのが伝われば。


日本では「リーズの結婚」というタイトルに訳されるこのバレエ。
出演者はロイヤルバレエ団員と、ロイヤルバレエ学校の上級生たち。
学校があるのね。宝塚歌劇団みたいなかんじ?


物語はフランスののどかな農村風景に始まる。


ん。。。?

ニワトリが出た。
まさかオペラハウスの舞台にニワトリ(の、着ぐるみ)が出演するとは。


大丈夫かな。。。
だって、夢に胸を膨らませてバレエのエリート校に入学したのに
振られた役割がニワトリってどうよ。
いや、彼らもプロだから誇りを持ってニワトリを演じてるはず!
しかし、芸術の世界も学問の世界同様、生き残るのは大変そうだわ〜
この業界に入ったからには皆 PIに プリンシパルになりたいんじゃないの〜?
ひとり、いらぬ心配をしながら見ていると
(この広い劇場の中でそんな心配してるの私だけだろうな)


お母さんと娘のリーズが登場。


ちなみに、リーズにはカッコいい恋人がいるのですが、


お母さん、娘のリーズには貧乏な彼氏じゃなくて
お金持ちの家の息子のアランと結婚させたがってる。

お金持ちの父と息子(赤い傘を持っているほう)。


このアランがバカ息子なんだよね〜(言い過ぎ?)


このバカっぷり、どこかで見たことがある。。。
デジャヴというのか、懐かしいというか、これは。。。



志村けん



そうだ、嵐になって、赤い傘ごと吹っ飛ばされる
ワイヤー空中芸の大技を繰り出す志村けんなら、
昭和時代に土曜夜8時に全員が集合してた例の番組だよね?


金だらいは落ちてこないけどな。(バレエだから)


そうか、、、とすると、
この、ガミガミやたら厳しくて口うるさいけど
最終的には娘かわいさに貧乏彼氏との仲を許す
お母さんはいかりや長助で、


いばりくさったお金持ちの父親は荒井注で、


愛嬌のあるにくめない演技をするリーズは加藤茶だな。

画像:お母さんに家に閉じ込められて
フテ腐れて階段をお尻で滑り落ちてる状態。


全編にわたって牧歌的な雰囲気を醸し出す農民、農夫たちは
さしずめ100人の高木ブーだな。


それじゃリーズの彼氏には仲本工事でも割り振っとくか。。。
運動神経いいしね。


というか、やっぱり才能なんですよ。
主役の二人、やはり群を抜いて上手。
主役が目立つように振り付けられてる踊りだからかな?と初めは思ったけれど
(意地悪なものの見かた過ぎ?)
リーズは風にのって舞うように優雅だし、
恋人の方は跳躍時の滞空時間が凄い。まるで空中に止まってるみたいに(どれだけ飛ぶの)。
やっぱり、これは持って生まれた才能というか、運動神経なのかなぁ


というのが私の感想なのですが
どうしよう?なにかとてつもない誤解を招くような感想の気がする。


ものすごく心配になってきたので、同じ舞台を鑑賞した
バレエにお詳しいTさんに、ここから解説をお願いしました。(青字で示します)



ロイヤルバレエでは、吉田都(みやこ)さんという日本人女性が長らく主役を務めていたのですが、
それは彼女の端正な踊りがイギリス人の感覚に合っていたからだそうで、
今回のロベルタ=マルケスも都さんと同様に、小柄ながら端正で、役柄のかわいらしさがよく出せていたと思います。
また、この演目の振付家である、フレデリック=アシュトン(ロイヤルバレエ専属の振付家)は、
演劇的な作品が特徴的で、また、よくあるお姫様や妖精などではなく、
ヨーロッパ田園地方の一般庶民を主役に据えた作品の公演が何度か日本であって、
それを観てすっかり好きになってしまったのです。
他にも、ケネス=マクミランというロイヤルの振り付け家も有名ですが、
アシュトンといい、マクミランといい、演劇的、物語的なのがやはり特徴だと思います。



白鳥の湖くるみ割り人形、眠りの森の美女、は、
チャイコフスキー(作曲)、プティパ(振り付け)コンビの3大古典バレエですが、
今回の演目(の振り付け、美術)はここまで古いものではなく、
といって、抽象的なコンテンポラリーでもなく、
自由だけれども伝統も踏襲しているという意味で、
私個人の感覚にはちょうどよく思われます。



細かいことを言うと、
今回の演目の振付では、リボン、棒切れ、木靴、などの小物を効果的に踊りに取り入れていることや、
ポニーが出てくるところなどが、他のバレエにはない特徴でした。
有名な「ドン=キホーテ」では、本物の馬が登場することもありますが、
ポニーはこれだけだと思います。



Tさん、素晴らしいです!この文章を私のブログに載せてもいいですか?


構いません。ただ、私、バレエの批評家でないので、
私個人の勘違いなども多分にあるかと思いますが、
文責はMさん(←私のこと)ではなく、私にあるので、実名は出さずとも
「 Tさん記」とかなんとか、Mさんの文章とは区別してもらった方がいいですね。
マチュア愛好家の個人的な見解なので、そのつもりで読んでいただきたいです。


いや、「勘違いな感想」っていうのは、多分、私のことですから。


青字の解説、素晴らしすぎます。
おそらくこれで「リーズの結婚」の全容がブログを読むみなさんにも
伝わったのではないでしょうか?


って、同じ舞台を見ておいてここまで感想が違うってところに
私は今、打ちひしがれてるところなんですがorz



うわぁ〜〜(泣)これに懲りず
Tさん、ぜひまたバレエに誘ってください。


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