この21世紀にあって、馬車がよく似合う街、ウィーン
日本でいったら、観光地の人力車みたいなイメージ?
ハプスブルク家の冬の宮殿、ホーフブルク王宮。
。。。ああ、うん、季節によって住居を変えるというのは、古今東西、お金持ちがよくやることですよね。。。でも、ハプスブルク家はスケールが違う。スケールが世界レベル。もはやこの一族が世界史の主役と言っても(言い過ぎ??)。
近くには「新宮殿」があり、ここのテラスで、ヒトラーがオーストリア併合を宣言したという。(世界史その1)
(全景画像 by wikipedia)
冬の宮殿があるなら、夏の宮殿もあるよね、それがこちらのシェーンブルン宮殿です。
会議は踊る、されど進まずの「ウィーン会議」の舞台です(世界史その2)。
(全景画像 by wikipedia)
シェーンブルンはこのお方のご実家でもあります。(世界史その3)マリー・アントワネット(美術史美術館にて撮影)
こんな豪華な宮殿に生まれて断頭台の露と消えるとか、人生の落差が激しすぎる!
ベルサイユの薔薇ならぬ、シェーンブルンの薔薇だねぇ。。
シェーンブルン宮殿の薔薇のトンネルにて。
シェーンブルンは舞台や映画でもおなじみ、エリザベートが嫁いできた宮殿でもあります(世界史その4)。画像:wikipedia
彼女は嫁いできた当初、ウィーン宮廷から田舎者扱いされたという。。
ええ???でもエリザベートって、あのバイエルン王国のヴィッテルスバッハ家のお姫様じゃなかったでしたっけ?ほらあの 魔王の 豪華なレジデンツを作った一族の→
欧州旅行記(レジデンツ)〜本編その12〜 - ぐるぐるぐるめ♪
そんなお姫様が田舎者扱いってどういうこっちゃ!!
しかも、シェーンブルンの生活になかなか馴染めなかったらしい。
やっぱりそれは、庭に列車が走ってるような家だから??
画像:シェーンブルン宮殿の庭が巨大すぎるので列車で移動する観光客。「庭用の列車」ってどういうこっちゃ!!
それとも家の庭にパンダがいるから??
(シェーンブルン動物園画像 by wikipedia)
まぁ冗談はともかく、家の庭に「ローマの廃墟」とか「グロリエッテ」とか作るような一族ですからね、ハプスブルク。なじむのは大変だと思われます。わざわざ「廃墟」を作るってどういうことなの??
みなさん、グロリエッテまで歩いていくの??遠すぎるから列車(←庭用)に乗っていきなさいよ!!
残念なことに、シェーンブルン宮殿の内部は撮影禁止なのでガイドブックやwikiの写真しか載せられないのですが。。。ナポレオンが逗留した部屋もあるのにね。。(世界史その5)
内部を見学した感想を箇条書きにしてみます。
洗練の極み。西洋の「粋」が集まってる。
ウィーンの人々が上品なのは、ハプスブルク家のお膝元だから。(ということがわかった)
日本でいったら京都の祇園(集まれ!全ての日本文化!)。
文化の中心 OF ヨーロッパ。
大変乱暴ですがこんなアホの子のような感想しか浮かびません。
もう、ヨーロッパ中の貴族たちがハプスブルク家の様式と文化を真似したんじゃないのか??いや、そうだろう。そうに違いない。
これはウィーンのザッハのチョコレートの包み紙だけど(←ホテルザッハの従業員のおじさんを包み紙にするのはどうなのというツッコミは置いておいて)
隣国ドイツに、こんな笑顔で客に対応する従業員はどこにもいなかったんですよ。
なのにウィーンには「お・も・て・な・し」があるのです(驚愕)。
シェーンブルン宮殿で粋と感じたのは、素材にこだわり、細かな装飾を施しているという点ですね。たとえば、当時入手しにくかった紫檀を使った壁に、細かな金細工を施したり、墨絵の手法で中国画が描かれていたり(世界中の文化集結!)真紅の天鵞絨に、金糸銀糸でそれはそれは細かな刺繍が施されていたりと、
(画像:ガイドブックから)
なんという繊細さ!朝食の小部屋ですって。
ちらりと日本の扇型の額縁があったりして(うれしい)。
(画像:ガイドブックから)
あ〜。。。
これは確かに、ウィーン以外の地域は「田舎」扱いされるかもしれない。。。
と、思ってしまいました。派手ではないんだけど、ただごとではない、凄みがあるんですよね。全てにおいて。21世紀だから私も宮殿に入れたけれど、当時だったら「ぶぶ漬けいかがどすか?」って追い出されるのが関の山だよ、トホホ。。。
ここで踊っていたのかしら、会議。
こんな大広間ならそりゃ会議だって踊るわ!(違)
(画像:wikipedia)