ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

はじまりのPani Puri(インドな1日/その2)

〜四谷のムンバイでアフタヌーンティーの続き〜

 

金色の鳥籠をかたどったケーキスタンドに飾られた異国のスイーツたち。。。


思わず心の中で叫んでしまいましたわ。
「今日の。。。ムンバイは、大変な人ですこと。。。!」
実際店内のテーブルはすでにあらかた埋まっておりましたわ。
店内の装飾やケーキスタンドを撮影している客多数、、まさにインスタ映えですわ!
(ま、私は古式ゆかしくブログに書くんだけどな)


はじまりのPani Puri


え?何その「はじまりの村」みたいな。
メニュー名からも、外見からも、味の想像もつかないし
何が入ってるかもわからない、どうやって食べるのかもわからない。
インド菓子レベル1くらいの私でも攻略できるの?!
これがはじまりでいいのーーーー?

手がかりを探して攻略本、じゃなくて、メニュー表に書かれた短い文章によると----

「丸いスナックにスパイスウォーターを注いで、クリスピーなうちに召し上がれ」
難しくないか?!

 

緑の液体を慎重にスナックの穴に注いで、、うわ、意外に大量に入るな、、漏れないうちにすぐに丸ごと口の中に放り込む!

 


。。。。。。!!!!!( ・o˙ )#$%&*@

 


ええと、この緑の液体はドレッシング?サラダにかける用の液体な気がする???
シャクシャクと口の中で溶けていくスナックを感じながら
私の頭の中に「?」マークが踊り狂っている。
いや待てよ、サラダ味のスナック、日本でも売ってるし、それだと思えば、、


「これが"はじまり"かぁ〜。すごいなインド!」
なんというか、根本的な文化の違いを感じるのだ。根本から違う、土壌が違う。
今までこのアイデアは見たことなかったわ


。。。まぁとりあえず落ち着いて、カステラ(?)黄色い甘い蒸しパンを食べよう。

最初の金の鳥籠画像で言うと、上の段の大きめ3つのケーキだね。
Dhokla(ドークラ)?よくわからないけれど---

 


。。。。。。!!!!!( ・o˙ )#$%&*@

 


わたしは今何を食べてるんだろう??????
どうして「カステラ風の蒸しパン(甘い)」と頭に浮かんだんだろう?


蒸しパンの食感でもないし、カステラ食感でもないし
甘くないし、思いっきりスパイシーだし。

 


人間は無意識に見た目から味を想像しているのだ、今までの経験に従って。
口に入れて味わった瞬間、それはすでに脳にとって「答え合わせ」なのだ-----
行動から起こる結果を脳は事前に予測しているのだ。
長年生きていれば脳にとって結果はだいたい想定の範囲内-----


そんなわけなかった。想定の範囲内なんてないんだ。


世の中には私の知らない未知が膨大に存在するのだ。
今まで食べたことのない食感と見た目の甘さを裏切るスパイシーな味覚と
脳内のどこを探しても形容する日本語が見つからない時空間に投げ込まれたのだ。

 

(多分、ひよこ豆やムング豆などの豆類が摩訶不思議食感の一端を担ってるんだろうけど。)


そうね、名前と見た目からは何もわからないから、こうやってチャート式で表現するのはとても良いアイデアだ。


わたしの目と口と脳がケンカしてる。工事現場の現場と中間管理職と本部の行き違いみたいだ。

「おいっ!目!何やってんだ!落雁みたいなビジュアルを送ってきて!」


歯&舌

「これは甘めの消しゴムですよね〜え?生餅かな?って最初は感じましたけど」


「いや、確かにこれは銀色の模様のついた菱形の落雁ですってば!」


攻略本(メニュー表)には
カジュバルフィ「カシューナッツとミルクのお菓子(銀粉も食べられます)」と書いてある。
でもこの事前情報から想像する味と食感から遠く離れすぎて一瞬で異世界に放り込まれる。
攻略本が全く役に立ってない。予習が無駄すぎる。本当に食べてみるまで何が起こるか全然わからない。
「ベサン粉とギーを練り上げた懐かしい味のお菓子」とか。
材料が全然想像つかないのにどうして"懐かしい味"が爆誕するのか?(ベイサンピンニー)
最初の金の鳥籠画像で言うと、下の段の小さな6つのクッキーだね。
いや、クッキー?って言って良いものかどうか。

 


友達
「これはマジパンですね(食感)」

「わぁ〜、見事なBLAST!素晴らしいデータベースをお持ちで!食品にヒットするのがすごい!」

 


ここまでですでに不思議異空間に漂ってるけど、それなのに強調するように「不思議な食感」と攻略本(メニュー)に書いてある"ラスグッラ"って何?


友達
「あ、私食べたことがあるかも。海外にいた時、インド人の同僚がいて、、」

「どんな食感だった?」
友達
「。。。。。。。。。」


説明する日本語が見つからないらしい。
これはもう注文するしかないね!
このお店はアフタヌーンティースタンドの他にもミタイを1個から注文できるから(とても気が利いてる)。

 

 

。。。。。。!!!!!( ・o˙ )#$%&*@

 

 

友達A
「どう?味と食感を説明してみて?」

友達B

「材料はチーズのはず」

 

メラミンスポンジに高野豆腐を7:3でMIXして砂糖の飽和水溶液に漬けた?
いや私は消しゴムやスポンジを食べたことはないはず。
もっと的確な日本語はないものか------?これまでの人生で蓄積してきた頭の中の語彙を総動員するんだ!

 

私「おからを極限まで固めて、甘いシロップに漬けたものかな」


ワタシ、モット ニホンゴ、ベンキョウ スルネ

 

 

インドな1日<後編>に続く

ラスグッラも究極に甘いが、インドにはさらにグラブジャムンという世界一甘いスイーツがあるのだ。恐るべしインド。