ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

日本の近代史を鳥の目で見る。その2(後半は八重の桜展)

日本の近代史を鳥の目で見る。その1(←以前の日記リンク)





幕末史にハマり中です。
もとはといえば原 発や基 地やT P Pとかを調べてて
「なんでそんなにアメリカの言う事を聞かにゃならんの?この国(日本)の立ち位置ってどうなってるの?」
から始まったソボクな疑問なのでした。


どうも、昭和20年の敗 戦に原因があるらしい。


↓(さかのぼり)


なんでそんな絶望的な戦 争をしたのか?


↓(さかのぼり)


満 州っていきなり現れたけど、この国は何?


↓(さかのぼり)


なんでロシアと戦争したのか。(日 露戦 争)


↓(さかのぼり)


日 清戦 争だと?


↓(さかのぼり)


明治維新?黒船来航?


というわけで「原因」を探っていったら160年前までさかのぼる羽目になったのですね。
いやかなりの寄り道なんだけども。
日本近代史より世界のエネルギー問題とか調べた方が手っ取り早い気はするのだけども。



それとは別にして幕末史は面白いです。
世界史を見てもこんなにうまくいった「革 命」はないんじゃないかな。
(革 命と言っていいかどうかはわからないけど)
国内で混乱はしたけど、その隙に外国の大国に侵略されたとか無いし。
キラ星のごとく現れるスターキャラ達。



長州藩ってなんであんなにトンがってるんだろう。
なんでそんなに倒幕したいんだろう?
エッジが効いてるっていうか魂がロックっていうか、
藩全員で夜中に盗んだバイクで走り出しそうな
反体制にもほどがある15の夜。

そんなソボクな疑問に司馬遼太郎先生が答えてくださっていました。
「歴史を紀行する」より要約
新装版 歴史を紀行する (文春文庫)


もともと豊かな領地を持っていた長州の毛利家が家臣もろとも
関ヶ原の合戦の敗北で家康に日本海岸の低湿地帯に追いやられ、


つまり最初から恨みを買っていたというわけですね。徳川幕府が出来上がった時から。
子々孫々まで、
長州藩藩士は代々足を江戸に向けて寝る」
らしいですよ。
家康への恨みが(約300年後に)慶喜の代で大爆発しちゃったのね。
あーあ、とうとう戦国時代までさかのぼっちゃったよ。
歴史(恨み)って恐ろしい。


しかしやっぱり司馬先生の歴史物ってすごいな〜
どんな歴史上の疑問にもバンバンガンガンなんでも答えてくれそう。


だけど、いちばん疑問の「太 平洋戦 争」に関しては
その時代を扱った作品は無いように見える。
司馬先生ご本人が太 平 洋 戦 争の敗 戦時に「なぜこんな愚かな指導者ばかりいる国に生まれたのか、と思いました。<略> (むかしは、ちがったのではないか) と思い直しました。むかしというのは、明治なのか、それ以前なのかはべつとして。 」
と感じた事から歴史に興味を持ったようなことを後で書いているのに
その原因となった敗戦のことをご自分の作品では扱っていない?(それとも私が知らないだけで作品が存在する?)


まぁ、えがいていて楽しい時代ではないだろうし。
日 本の黒 歴史というか。ブラックボックスというか、
小説の主人公にピッタリのスターキャラがいないというか。。
(いたとしてもその前にあった
2.2 6 事件で粛 清されちゃったか左遷されちゃったのかな
と、勝手に私は感じているんだけども)



それでとりあえず幕末史ですよ。(以下「歴史を紀行する」要約)
徳川家の防衛戦略に城がある。万一、「西国大名」が立ち上がって
江戸に向かう事を想定し、その進撃路の城郭を立派にした。
第一要塞:姫路城、第二要塞:大阪城(だから立派なんだね、城が。)
第三の名古屋城まで落ちればあとは箱根の嶮に拠って関東を守る。


ふむふむ。
じゃあ、江戸城無血開城した段階でもう完璧に終わりだよね。徳川幕府
って、じゃあなんでそのあとで関東より北の会津鶴ヶ城で戦ってるの??

画像:ボロボロの鶴ヶ城


そんな疑問には今年の大河ドラマが答えてくれそうです。
[rakuten:book:16209447:image:small]


じーっ (。・.・)┣[テレビ]┫


。。。。


ワカラン....(´・ω・`) ...


戊辰戦争、6月まで起こらないってよ?


今の段階では「心の綺麗な会津のお殿様が薩長の陰謀で否応無しに戦争に巻き込まれていく」
みたいな???
まぁ、これはあくまでドラマだしね。
ホントに心がキレイだったかどうかは、わからんよね。


と思いながら江戸東京博物館で開催されている「八重の桜展」へ行きました。


ほほ〜、会津のお殿様、ジャ●ーズ系の細面ですね。。
宮中へ参内するとそのあまりの美形っぷりに女官達が騒いだそうですよ、ってマジ?


そしてお殿様、明治の世になっても
数十年前に天 皇からいただいた御製と御宸翰を
錦袋に入れて大切に保管していたらしいですよ。

画像は錦袋
明治政府が高額で買い取ろうとしても手放さなかったと。
なんか、お殿様、ドラマ通りいい人そうだな。。。
心がキレイすぎると乱世では生きにくいのかしら。


会津には代々伝わる家訓があるそうな。
祖先にあたる土津公の遺したものだそうだけど。
「将軍家に対する忠勤は、他藩の例をもって満足してはならない。もし二心を懐けば我が子孫ではない....」
「ふた心をもって幕府に仕えるな」っていうことだけど、
そもそも仕えてる将軍の慶喜「二心殿」だからな〜(泣)。
もうこれは「家訓」っていうより、「呪縛」かもよ?
でも敗戦して明治の世になっても土津公を信頼して神社にお祭りしていろいろご報告してたりするんだよね(泣)



ちょっと、ご先祖様から離れてみよっか!(無理か。。)



藩によっていろいろな歴史というかカラーがあるのね。



銃も展示されてました。
これがスペンサー銃かぁ。。。重そう。


今年の大河ドラマのヒロインみたいな
20代の娘さんが持つものじゃないよなぁ。。
白虎隊みたいな中高生の男の子も、この銃を持ったら危ないよね。


しかし、大河のヒロイン、戊辰戦争の前後でずいぶんと人生が変わるものだよね。
極端に振り切れてるよ。大転換だよ。
田舎でのんびりお父さんとお母さんと暮らす前半。
生活様式も「The•江戸時代」


後半は。。。
留学帰り(密航だけど笑)のお婿さんをもらって
英語で手紙とか書いて
京都の洋館でワッフルメーカーでワッフルを焼く!(ワッフル((((o゚▽゚)o))キャホー)生活。
(いや、ワッフル屋さんを開くわけではないんだけども。ふだんの朝ご飯的な?)

新婚さんの素敵なお部屋♥


い〜じゃんい〜じゃん?
重い銃もって血まみれになるよりず〜っといいよ
早く戊辰戦争終われ!


八重の桜展の最後に展示されていた昭和に入ってからの写真。
「京都会津会秋季例会記念集合写真」

戊辰戦争の激戦から60年近く経っているのかな?
生き残って集まった皆さんの、いい笑顔だなぁ。。。ヒロイン含め
ここまで来るのに、いろいろ、荒波を乗り越えてきたんだろうな。。。(゜-Å) ホロリ


しかし、ヒロインの生活だけでなく、
結婚観とか仕事観、人生観、思想、新しいな。あの時代に斬新だよね。
なぜだろう。江戸時代(明治時代)、とくに東北から
ああいう考え方と実際に行動をする女の人が出てきたなんて意外だなぁ。


つらつらと展示品を眺めていると
ヒロインのお父さんは婿養子でした、という説明書きが。


ふむ。
もしかしたらヒロインの生まれ育った家庭は母系社会に近いかも?
主に父系から押し付けられる「昔ながらの女性観」から
自由だった幼年時代というのは案外重要かもよ。
お母さんが強いと(真の意味で「強い」と)娘の精神は自由だよね。


とか
別に想像(妄想)しなくてもいいか。そんなこと。


幕末史はハマればハマるほど疑問が出てくるなぁ
だからこそ魅力的なんだろうけど。