ぐるぐるぐるめ♪

栃木県産。東京→奈良→静岡→ふたたび東京、たま〜に海外旅行、食べある記。10年以上書いてますので、すでに閉店しているお店もありますがご容赦を。

金の新幹線、金のソフトクリーム その6

金沢観光初日、けっこう難易度の高いスケジュールだった。
土地勘も無いのに計画がキッチリ詰まってる。
果たして全て滞り無く観光できるだろうか?←できた。金沢市内の交通網すばらしい。




初日にまず訪れたのは「妙立寺」
寺か。。。
それじゃお参りしましょうか。



ここのお寺が特殊な点は
案内人(ガイド)の予約が必要。
寺の内部は撮影禁止。


なぜだろう?
寺を見終えて、私の勝手な妄想としては、
「寺ではなく迷宮だからガイドが必要。」
「そりゃ要塞を撮影したらスパイ容疑で市中引き回しの上打ち首獄門でしょ」
です。



では戦国時代のリアル脱出ゲームな寺をご紹介します(笑)
ちなみに画像はお土産に購入した絵はがきをケータイで映したものなので画質かなり悪いです。
(だから処刑しないでください)



寺の中にあったお賽銭箱

賽銭箱のフリをした落とし穴です。
まず、これでここがホントに寺なのか疑うよね。




そうこの妙立寺は別名「忍者寺」
この忍者寺の異名に釣られてか、外国人観光客もけっこういた。
「Oh~!ニンジャー」とか言ってたし。(忍者がいるわけではない)
加賀藩が幕府の目を盗んで、金沢城を守る為に大改造した
「寺のフリをした最前線基地」なのである。
本体(城)を守る出城みたいなものか。。
大阪城にとっての真田丸みたいなものか??(ナットク)



外から見ると二階建て。
しかし内部は4階建て7層。
もはや寺のリフォームというより魔改造の域に達している(私の感想)


しゃれたギヤマン張りの望楼のフリをした監視台。
金沢城へは光による通信が可能(光通信?!)


当然、これは井戸のフリをした逃げ道。

まぁ、井戸は逃げ道だよね〜、これ、上田城でも見たよ〜
戦国時代の常識なのかも。
この土管でワープして地下室とかキノコステージに、



押入の奥の壁を押すと階段が現れる
とか、
床の間の掛け軸の裏が隠し扉

ここらへんまではまだ戦国の常識かな?



しかし
床がいきなり落とし穴階段になるとか



味方は通して、敵が来たらオートロックで開かなくなる
隠し階段とかは巧妙だよね〜



同じ扉なのに全く違う出口に通じる引き戸とかね、
もはや迷い込んだら出てこられないでしょ。

だからこんな狭いのに敵と味方を別々の空間に通すことが可能。



そして、お洒落な明かり取り階段と見せかけて
裏側からたくさんの刃を突き出せる殺人階段。
この白いマス目のぶんだけ刀が突き出せるんですよ。

殺傷能力が高すぎる寺です。
そして自分がどこにいるのかわからなくなる迷宮。
二階建てのフリをした4階7層構造ハンパない。



すごいのはこんな戦闘力高いのに
同時進行で優雅な太鼓橋や茶室まで造って
素敵レベルと殺人レベルが高い領域で両立してる
趣味人で殺人とか
さすが加賀百万石だよ!命の危機でも優雅さは忘れないっていうね、
どんなだ。



そして寺の中心には、入ったら二度と出てこられなくなる部屋が
あるのだけどこれは「切腹部屋」らしく、
ようするに城でいったら天守閣みたいな役割を果たすのかしら、
敵が迷宮で迷ってるうちに切腹する時間稼ぎができるっていう。。


前田さん、どんだけ命狙われてたの。



これは、兼六園にある成巽閣を観光したときも思ったけど
(成巽閣はお殿様がお母君のために建てた、女性の為のお屋敷だから
とても優雅で繊細なお部屋なのだけど)
部屋の脇に「武者隠し」のスペースがあるっていうね、
どんだけ命を狙われてたんだろう、前田さん家は
って心配になるレベルだった。

画像:成巽閣



そして、前田さん家の魔改造による迷宮大作戦」の精神は、
そのまま現代も21世紀美術館に受け継がれていると私は勝手に思ってます。
21世紀美術館については後述します)




しかしこの調子で、金沢旅行記、今年中に終われるんかな。



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