これはペスト記念柱。
ウィーンのグラーベン通りに17世紀に建てられた塔です。
ペスト(が終焉して良かった!神様ありがとう!)記念柱です。(念のため)
天使たちがペストを退治しているイメージなのかな。
ウィーンだけでも15万人亡くなったとか。。。世界史に残る大流行だものね。
その近くにある、シュテファン大聖堂。
この大聖堂の地下には、ペストで亡くなった人々の一部と、司教、そしてハプスブルク家の人々の心臓以外の内臓が埋葬されている。(心臓に魂が宿るという考え方から、別の教会に分別埋葬されているらしい)
そう、これだけ大量の人々が埋葬されているということは。。。
あるよね、あれが。。。そう、
いや、インターネット、「カタコンベ」で探せば画像はあるんだろうけどさぁ。。
載せたくないので想像図を描いてみたよ。
シュテファン大聖堂には「ガイドつきのカタコンベツアー」もあるというのに、なぜ「想像図」なのかというと(そもそも墓地は撮影禁止)、参加できなかったんですよね、到着した時にすでに時間切れで。(ガイドツアー申し込みは15時半までだった)
いや、行かなくていいよ私!夢に出そうだから!
そもそも、ネットで画像検索するのもおそろしいのに、なぜ直接見に行こうと思ったのか。海外旅行でテンション上がって、何かが麻痺していたとしか思えない。
この日、地下には行けなかったけれども、大聖堂内部(1階部分)の見学&撮影はできたのですよ。
たくさんのろうそくと、ステンドグラス。
自然と厳かな気持ちになるね。
そして、天井に謎のオブジェ。
あれは何を現しているのだろう。
あの1つ1つが一人ひとりの魂(たましい)を現しているのかもしれない。。?
そうか、このオブジェは亡くなった人々が魂魄(こんぱく)となり、この教会を通って天国に行くということを現しているのかも。傍らにはろうそくたてと祈りの場があるし、亡くなった人の遺族も、これを見て慰められたかもしれない。
たとえ、この世に体は無くなっても、魂は神の身許へ向かうと----
後日談(本当に夢を見た)
帰国後、シュテファン大聖堂の夢を見た。
「なんでしょう、あれは?」
「あれは きのこ です。」←私が力説している
「原木に生えた、たくさんの きのこ です。」←私が力説している
「ええ〜〜〜?!||| ( ̄□ ̄;)!!」
画像:イメージ
10日間で育つ きのこ 栽培キット - ブルーファーマーズ - (Amazonより)
あの天井のオブジェ、あれは原木から生えた きのこ だったのか。。。!!(納得)
という謎の夢を見たというオチ。(本当、自分、何考えてんだろ)
せっかく荘厳な気持ちだったのに。。。!結局あのオブジェが何なのかはわからないまま。。。!
それはともかく、有名人や市井の人々の墓所や棺、遺体(骨)を積極的に見せていく文化って独特に感じます。
根底にメメント・モリ(memento mori)があるのかしら。。
そういえば、数年前に行ったイギリスでもそうだったっけ。
「地下墓地のその先にトイレとカフェとお土産やさんがある設計なので、どうしても棺をたくさん見なければならない日記」→
日本にはあまりみられない文化というか。。ハレとケだと「死」はケガレの方に入るから。。
博物館的に、「これが貝塚から出土した縄文人の骨です。」とか、「古墳に埋葬されていた豪族です。」と、展示されているのはよく有るけど。。
あ、でも、中尊寺金色堂ではミイラが展示されていたっけ!(全然意味合いが違う!)
「ハレ」と「ケ」だったらハレてる方の遺体?
さまざまな考え方の違いを見てきたけど、「死」の扱い方が一番、日本と異なるんじゃないだろうか。でもメメント・モリは日本人にも親和性があるのでは?と個人的には思うんだけど。
おまけ。
考え方の違いといえば、もうひとつ。
ウィーン国立歌劇場でバレエ(Le Corsaire)を鑑賞したのですが
(舞台は撮影禁止なので会場だけ撮影。)
会場には、女性だけでなく、たくさんの(正装した)男性たちの姿が。
欧州ではバレエは身体芸術としての位置付けなのだな、と感じた。
実際、人間の肉体の極限まで極めるような振付(←運動オンチの私から見ると完全に限界を超えているのね^^;;)を見ていると、近年のフィギュアスケートに近い。バレリーナって、アスリートなのかも。
チュチュのリボンやフリルで見た目、惑わされてしまって日本では誤解されてる部分もあるかもなぁ。。もったいないなぁと感じました。
うまく説明できないのだけど。